出版社内容情報
現代ベトナムの農村開発において、市民社会資本すなわち「共同体」がいかに存在しいかなる役割を果たしているのか。1986年来のドイモイ=市場経済化下の同国農村の経済社会等を対象に経済学・経済開発論を援用しつつ具体的に考察し究明する。
目次
第1部 現代北ベトナム農村における「共同体」の存在と役割―農民間の均等主義的耕地分与方式をめぐって(北ベトナム農村における均等主義的耕地分与方式・「共同体」の出現と普遍化;北ベトナム農村の均等主義的耕地分与方式・「共同体」と比較制度分析;北ベトナム農村における交換分合運動と均等主義的耕地分与方式・「共同体」)
第2部 現代南ベトナム農村における「共同体」の存在と役割―農民・商人間の農産物売買をめぐって(ベトナム南部メコンデルタ地域における農民・企業間の提携運動と農民・商人間の農産物売買・「共同体」)
第3部 現代ベトナムの人口移動における「共同体」の存在と役割―都市移入者と家族・親族等のネットワークをめぐって(ベトナムにおける農村から都市への人口移動に係る「共同体」の役割;都市移入者の食の安全に関する「共同体」の役割と特徴―ベトナム・ハノイ市における安全な野菜に係る調査を基礎に)
著者等紹介
竹内郁雄[タケウチイクオ]
1979年東京大学経済学部卒業。現在、アジア経済研究所名誉研究員、元東京農工大学大学院農学研究院准教授。アジア政経学会、共生社会システム学会会員。専門分野、ベトナム経済社会論、国際開発協力論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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