目次
第1部 歴史のなかの和解と対立(中国前近代史にみる「和解」と「融和」;日中の「対支文化事業」言説からみる「和解」の可能性と限界―日中「共同」事業摸索をめぐって;日中「経済提携」と和解―一九三〇年代における関係改善の模索;天皇訪中と「和解」の限界―封じ込められた反日感情;和解における「人間」の回復―タイ中・タイ日関係にみる「妥協」の役割)
第2部 知識人(歴史家)は「対立」の歴史に如何に直面してきたのか(李大〓と日中間の知識人ネットワーク―清末民初日中間の知の交流と和解に対する一考察;日中歴史家ネットワークの端緒―一九五〇年代から国交回復までの歴史家交流を中心に;歴史教育政策に関する日本と台湾との比較―日本の学習指導要領と台湾の国民基本教育課程綱要を中心に;心の和解における中国の歴史家の役割―中露両国を事例として)
第3部 多様な歴史家ネットワークの検証(「〓介石日記」と民国史研究者ネットワークの検証;グローバル化時代における和解構築の課題と挑戦―日中両国の博物館の戦争展示を通じて考える;日韓歴史和解をめぐる政治学―歴史葛藤の抑制メカニズムとその機能不全;奴隷制というアメリカの「原罪」をめぐる和解の難しさ―「一六一九プロジェクト」の動きを中心に)
著者等紹介
劉傑[リュウケツ]
現職:早稲田大学社会科学総合学術院教授。専門分野:近代日本政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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