目次
歴史問題と市民の活動が作り出す和解
第1部 冷戦構造のなかの「戦後処理」の活動(在日朝鮮人帰国協力会と“日朝友好親善”活動―「在日朝鮮人帰国協力日本国民使節」の朝鮮民主主義人民共和国訪問(一九六〇年三月)を中心に
樺太旧住民の戦後市民運動―戦災・引揚げ・抑留・残留・帰国 ほか)
第2部 マイノリティの問題提起とマジョリティの応答(日本の先住民族問題における和解にむけて―アイヌ遺骨地域返還運動を事例として;在日コリアンをめぐる歴史問題と和解―「民族差別と闘う連絡協議会」の運動と「在日旧植民地出身者に関する戦後補償及び人権保障法草案」の検討)
第3部 東アジアの民主化後の新たな展開と未解決の課題(「現実的理想主義者」と二・二八事件をめぐる和解の試み―林宗義・蘇南洲の役割に着目して;済州四・三と市民運動―ローカルな和解実践)
第4部 国境を越えた問題解決の試みと国家の論理の障壁(フィリピン「慰安婦」運動の軌跡―その初期に注目して;中国残留日本人孤児にみる歴史問題の和解と市民運動)
著者等紹介
外村大[トノムラマサル]
現職、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門分野、日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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