出版社内容情報
パンデミックの中、世界で困窮・貧困を極大化している国家と資本の構造および論理を明らかにし、政治、経済、教育など社会の全領域に及ぶ民主化を模索する論考。危機を迎える世界の変革・再編を目指し、その中で日本がいかなる役割を果たせるかを問う。
目次
第1章 類的人間と知(智)の形成(存在の矛盾;覇権・優生・偶像;「科学」の信頼性;社会科学的知(智)性と民主化)
第2章 国家の世界史(自然(野獣:縄張り争い)と宗教(神:精神的統制)の合作としての帝政国家の時代
人為(科学、イデオロギー)と資本の合作としての国権主義の時代)
第3章 国家と資本の論理を超えて(国家論について;自治意識と国家主義;資本主義の歴史的展開;資本の論理と「賭博」)
第4章 世界再編に向けて(世界政治の構図と動向;ポスト国家資本主義社会;地球温暖化論争を越えて;地球環境と核開発;国連の改革・再編を中心に)
第5章 現代日本の思想と政治(ネオ・国家主義的言説;脱天皇制社会へ;日本政治の刷新と役割;今世紀最大のパンデミック;変革への転機に)
著者等紹介
向井豊明[ムカイトヨアキ]
1950年生。いくつかの大学・大学院で医学、哲学、教育学を専攻。また病院や学校などで医療(検査)や教育に従事し、その間仏教活動、労働組合運動、市民運動などに関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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