目次
第1章 「妖術=呪い」を解きほぐす
第2章 熱帯林に住むバクウェレ
第3章 エリエーブを持つ者の身体―その獲得と操作
第4章 病いと自己の語り方
第5章 誰が道路を止めたのか―道路修復工事に見るエリエーブと発展
第6章 ヒトと動物の連環
第7章 エリエーブと共にあること
著者等紹介
山口亮太[ヤマグチリョウタ]
1983年兵庫県生まれ。日本学術振興会特別研究員(RPD)/静岡県立大学国際関係学部。専門は文化人類学、地域研究。2016年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了、博士(地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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冬佳彰
9
アフリカはカメルーンの農耕民が持つエリエーブという妖術に関する研究書。持つ?うーん、本書を読むと、エリエーブを使ったり、取り憑かれたり、他者から渡されたりと、一概に「こういうもの」と言えない感じだな。言ってみれば、「これらの現象であったり、それを引き起こす何か」をエリエーブと呼んでいるようでもある。言語体系が違うということは、世界が違うってことだよな。俺はカスタネダの著作を思い出した(あっちは創作と言われているが)。そうそう、最終章での「虫」や「SNS」との対比は面白かった。この部分、もっと聞きたいなあ。2022/07/11