目次
序章 研究の背景と課題
第1章 分析の視点と調査概要
第2章 家族構造をめぐる承認―ひとり親家庭の生徒の事例から
第3章 家族機能をめぐる承認―機能不全家庭の生徒の事例から
第4章 承認獲得手段としての逸脱ネットワーク
第5章 日本における非標準家庭の生徒を支える学校―塚森中学校の事例から
第6章 アメリカにおける非標準家庭の生徒を支える学校―パインクレスト校の事例から
終章 見出された知見とインプリケーション
著者等紹介
志田未来[シダミライ]
1988年、東京生まれ。国際基督教大学卒業。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員(DC1)、関西国際大学・甲南大学など非常勤講師を経て、現在、日本女子大学学術研究員。専攻は教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
7
「家族規範が生徒の社会生活にどのような影響を及ぼしているのか」について、アメリカおよび日本の学校を観察し、生徒や教員にインタビュースルコトを通じて考察している。「ひとり親家庭という構造上の差異をめぐる承認の検討 、「好意の反作用」、「家族規範を超えるケアを担う学校、それを支える”貢献的公正”」などの分析について、調査先が限定されているためそれだけをもって普遍性を示せてはいないが、なるほどと思うところがいくつかあった。「平等」ではなく「公正」な教育法が共有されている学校現場は魅力的だ。 2023/01/23