内容説明
多文化共生社会の進展のために。外国人の法的地位と権利保障をめぐる国内法上の問題について判例を分析しながら整理。人権条約と憲法に照らして課題を乗り越える、多文化共生社会に求められる指針を提示する。国民と外国人の二分法ではなく、「外国にルーツを持つ人」「将来の国民」も含む移民の権利保障と市民としての社会参加に向けた展望と課題を学ぶ基本書。
目次
第1章 移民の態様と権利の性質
第2章 市民的権利
第3章 政治的権利
第4章 経済的権利
第5章 社会的権利
第6章 文化的権利
第7章 マクリーン判決を超えて
著者等紹介
近藤敦[コンドウアツシ]
名城大学法学部教授。博士(法学、九州大学)。ストックホルム大学・オックスフォード大学・ハーバード大学客員研究員。名古屋多文化共生研究会会長。移民政策学会元会長。総務省・愛知県・名古屋市・可児市・安城市・春日井市・田原市・小牧市・西尾市・各務原市の「多文化共生推進プラン」づくり、法務省の「在留外国人に対する基礎調査」に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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移民の態様と権利の性質: 市民的権利ー自由権・受益権・包括的人権 市民的権利: 精神的自由 入国の自由と居住の自由 身体の自由 幸福追求権と平等 受益権 国籍の取得と喪失 家族の権利と子どもの権利 政治的権利: 外国人参政権をめぐる諸外国の動向 経済的権利: 職業選択の自由 公正かつ良好な労働条件を享受する権利 財産権 社会的権利 文化的権利: 自己の文化を享有する権利 教育を提供する義務 多文化共生社会 マクリーン判決を超えて: ノン・ルフールマン原則 家族結合原則 恣意的な收容禁止原則 差別禁止原則2021/10/25