感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutaro13
25
シンガポールに行く前に。各章とてもコンパクトにまとまっており概観の理解には役立つ一方、物足りなさを感じる点もあるので、巻末の関連書ガイドがありがたい。2021/12/19
kan
21
シンガポール短期生徒派遣に引率し帰国便で読了。本書の内容と実際に見聞きしたことが融合し面白すぎて二度読んだ。独特の多文化社会の実態、ホーカーセンターの由来や意図、HDB住宅、罰金の多いfine cityな理由等、国土が狭く資源もない国が工夫を重ねて今の姿になったことが多面的に理解できた。中国との微妙な関係性と戦略、アイデンティティ強化としてのシングリッシュや多言語教育が興味深い。滞在した学校の創設者像が掲載写真にあり、日星中の歴史が複雑に絡み合うことを改めて実感。知識で世界の見え方が変わることを体感した。2025/03/29
つーちゃん
10
シンガポールについて、歴史、文化、政治、経済などの面から紹介されている。1章あたり6ページ程でコンパクトにまとまっており、気になる章だけ読んでも大丈夫。多様な民族、観光大国、ほぼ一党独占、急速な経済成長、罰金国家などイメージ通りの部分もあれば、そうでない部分も。特に住宅事情は面白かった。さらに新型感染症への対応や経済への影響、浮かび上がった社会問題まで最新情報も満載。急速に進む高齢化や、天然資源が少ないという点では日本と共通した問題を持っているし、新しい版出たらまた読みたいなぁ。2022/01/24
ブルーツ・リー
6
シンガポールは社会主義国でありながら、経済が進んでいるよな。というくらいの認識で読み始めた。 何と何と、資本主義国の日本を凌ぐ程の、超競争社会。平等を目指すはずの社会主義と、行き過ぎたくらいの資本主義が両立する国。というものがあるのだと知った。 国レベルで、高みを目指そうとする意志は素晴らしいと思うし、社会主義国とは言え、日本もシンガポールから学ぶ事もあるかも知れない。 ただ、日本もすでに行き過ぎた競争社会であるから、どこまで、競争原理を煽るのか、は難しい所。 弊害を検証しつつ、学ぶべき点はは学びたい。2021/12/08
Koki Miyachi
4
文字通りシンガポールを知るための良書。65の切り口で解説されたテーマは、それぞれ深く複雑なシンガポールの現実を記述している。それぞれ詳細まで解説されているので、疑問に思ったことを調べるための辞書的な使い方にも適している。2023/05/22