目次
第1部 「ハーレム・ルネサンス」の見取り図(夢と現実のルネサンス―「新しい黒人」による文化・芸術・社会運動の再評価へ向けて;「ニュー・ニグロ」の連続性と流動性―ジョン・E.ブルースとヘンリエッタ・デイヴィスにみる世紀転換期アフリカ系アメリカ文化 ほか)
第2部 トランス・ナショナリズム/コスモポリタニズム(ブラック・モダニティ―両大戦間期パリの黒人運動とハーレム・ルネサンス;ハーレム・ルネサンスとカリビアン・モダニズムの交差―ネグリチュードを先駆けたマッケイと女たちの連帯を求めたリース ほか)
第3部 広がる表象芸術の地平(分離される(黒人)音楽―ハーレム・ルネサンス前史
ミドルブラウ・エンターテイメント・ジャズの発展―フレッチャー・ヘンダーソンとデューク・エリントンの一九二〇年代 ほか)
第4部 交錯する文芸の世界―小説・詩・民族誌的想像力(ハーレム・ルネサンスとネラ・ラーセン;ハーレム・ルネサンスの女性作家 ほか)
著者等紹介
松本昇[マツモトノボル]
国士舘大学名誉教授
深瀬有希子[フカセユキコ]
実践女子大学文学部教授
常山菜穂子[ツネヤマナホコ]
慶應義塾大学法学部教授
中垣恒太郎[ナカガキコウタロウ]
専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
19
ハーレム・ルネサンス:1920年代から1930年代初頭にかけて盛んになったアフリカ系アメリカ人による文化社会運動。非常に幅広い領域にわたる運動で、従来は個別の分野での研究が主だったが、本書は包括的な研究を試みたようだ。大西洋方向への拡大もあり、トランスナショナルな「〈ニュー・ニグロ〉のルネサンス」としての枠組みでも考察されている。◇個人的には1920年代のコットンクラブ時代のデューク・エリントンの音楽活動に焦点を当てた章が興味深い。昔、この当時の楽曲を好んでよく聴いていたので懐かしさを覚えた。2022/06/27