目次
序章 「男尊女卑」の歴史的変化概観
第1章 古代の男女関係―男尊女卑的ではなかった(中国(唐)令と大宝・養老令
中国(唐)令と養老令(大宝令)のルール
著者等紹介
成清弘和[ナリキヨヒロカズ]
1951年兵庫県生まれ。早稲田大学第一文学部史学科日本史学専攻卒業。日本古代史(家族史)専攻。大阪大学外国語学部、関西大学文学部、神戸学院大学人文学部などの非常勤講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
37
新刊コーナーから。男性と女性の性差に関する膨大な資料を古代~現代と渡りまとめた、ありがたい一冊です。感情はあえて排除されているのでしょうか、そのおかげでとても読みやすく、フェミニズムへ居心地の悪さを感じている人でも手に取りやすいのでは。21世紀に国際的発展を遂げるためにも、ジェンダーを超えた「この国で生きる幸福と誇り」を確立させたいものです。クオータ制(quota system)はぜひ広く知ってほしいと思いました。2021/07/13
かずぼう
20
8世紀までの古代日本は、以外にも男女平等女王女帝が統治し、女性にも相続権が認められていた。その後、中国の影響もあって男尊女卑の時代が武家社会から近代日本にまで続いていったそうだ。現代は、女の子の方が喜ばれる??2021/08/13
liebe_florelle
1
表紙に惹かれて読んだ本。表紙のイラストだけでも日本の時代ごとの男女の差が分かる。難しくて普段読む系統からすると専門外で難解なところも多かった。それでも度々表にまとめられて、私の浅い知識の中でも比較的理解できたんじゃないかと思えた。全部理解したとは言えないけれど楽しく読めた。 仕事柄あらゆる世代(乳児から高齢者)の人の対応に当たるけれど、男尊女卑の考えが滲み出てる人っているんだよね。私が会った、そういう人って「昔は~」なんて言うけれど、この本読ませたい。日本の昔は男尊女卑の考えなんて無かったんだよ~って。2021/08/25
Go Extreme
1
男尊女卑の歴史的変化概観 古代の男女関係―男尊女卑的ではなかった: 中国(唐)令と大宝・養老令 中国(唐)令と養老令(大宝令)のルール 古代日本と近代以前の中国との親族組織の相違 西洋社会(古代ローマ法とゲルマン法)のルール 中・近世の男女関係―男尊女卑に向けて: 古代から中世へ 中世武家法のルール―男尊女卑へ 中世から近世へ 近・現代の男女関係―男尊女卑から男女平等へ: 明治民法のルール―男尊女卑の強化 現行民法のルール―建前は男女平等に 近・現代の西洋諸国のルール まとめと今後の展望―真の男女平等へ2021/07/29