アンダーコロナの移民たち―日本社会の脆弱性があらわれた場所

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アンダーコロナの移民たち―日本社会の脆弱性があらわれた場所

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  • サイズ 46判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750352152
  • NDC分類 334.41
  • Cコード C0036

内容説明

不平等を是認する社会を続けるのか。コロナ禍で移民たちが直面している困難は、日本人以上に深刻だ。雇用環境が元々脆弱な上、就職差別にも遭遇している。学びやつながりの困難を抱える人も多い。この状況下でなおも「社会の一員」の可能性を奪い、排除し続けることの意味を問う、画期的な試み。

目次

1 脆弱性はいかに露呈したか(「二回目の危機」―コロナ禍における南米系移民の人々の仕事と生活;コロナ以前/以降の重層的困難と連帯の可能性―ベトナム人技能実習生への調査から;「学べない、働けない、帰れない」―留学生は社会の一員として受け入れられたのか;運用と裁量に委ねられた人生―コロナ禍で浮き彫りとなった仮放免者の処遇;社会的危機と差別―ヘイトスピーチ、直接的差別、そして公的差別)
2 脆弱性をどのように支えるか(雇用は守られているか―政府のコロナ対応・外国人労働者政策を検証する;学びとつながりの危機―外国にルーツをもつ子どもの多様性を受け止める;セーフティネットの穴をいかに埋めるか―いのちをつなぐ連帯と協働;コロナ禍で発揮されたネットワークの力―愛知県内での取組みから)
3 「もうひとつの社会」に向けて(諸外国の事例を通して考える「特定技能」―雇用縮小下・移動制限下での外国人労働者の受入れ;コロナから考える統合政策―日本における多文化共生施策の課題と展望;国際人口移動の流れは変化したのか―パンデミック下の実態と今後のゆくえ)

著者等紹介

鈴木江理子[スズキエリコ]
国士舘大学文学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)副代表理事、認定NPO法人多文化共生センター東京理事等を兼任。移民政策や人口政策、労働政策を研究するかたわら、外国人支援の現場でも活動。主著に『日本で働く非正規滞在者―彼らは「好ましくない外国人労働者」なのか?』(単著、明石書店、平成21年度冲永賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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田中峰和

3
パンデミックの脅威は人種、民族、国籍を越えた。だが、その影響は弱い立場の者ほど顕著に表れる。とくに社会的弱者として在留外国人が目立っている。彼らはいつでも解雇できる労働力として、派遣などの間接雇用が多く、小さな事業所で働く場合が多い。ホテルやガイドなど観光産業で働く外国人はシフトを減らされ、自宅待機を余儀なくされる。飲食店や小売店の休業、時短など状況は悪化し続け、生活保護や特別給付金10万円の支給も対象外になることが多かった。外国人の単純労働力は受け入れないという建前は出鱈目で、犯罪に走るものも多くなる。2021/08/09

takao

1
ふむ2022/05/15

Yonowaaru

0
コロナ禍の移民たちの生活支援、雇用、国際移動など多くも話題を、論文や支援者からの報告という形で扱った編著。アンダーコロナが終わるを迎えながらも収束となかなか言えない頃に読むともはや懐かしむ内容が多い中、今後の政策や改善点、学ぶべき点が満載。中の著者の意見が必ず合わないももまた良くて、導入書とはいえないが、現在の日本国内のアカデミックな移民の研究の参考書としてはいい書籍だろう。2022/10/23

あい

0
色々な観点から、ポストコロナ時代における移民の現状を研究・分析し執筆されている。 日本国籍を持つ人も含め、コロナのパンデミックで苦しい思いをしているが、従来より苦しい思いをしていた移民はさらに追い討ちを掛けられている。 課題は山積であるが、何の権力も無い一市民の自分に何が出来るか地域の現状と動向を注視しながらやれる範囲で取り組んでいきたい。2022/08/11

sunbather

0
コロナ禍は日本の移民政策の弱点を露呈させたにすぎず、本書はコロナ終息後も当面は読む価値を持ち続けるだろう。胸が痛む話が多い中でも祖国からの仕送りが途絶えたせいで在留資格を失った学生たちの貧困、そして特に日本で英語を教えることを夢見て留学したのに出入国在留管理局でお亡くなりになった女学生の話はきつかった。外国人や外国にルーツを持つ人々との共生は既に揺るがない現実であり、そのためにも移民政策の見直しは欠かせない。そのことを理解するためにお勧めしたい良書。2022/06/12

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