目次
イスラームとは何か
ギリシア科学の受容
ギリシア文明の継承と発展―大翻訳事業
イスラームのイベリア半島征服とヨーロッパへの伝播
商業活動の発展と航海技術
エレガンスと生活文化
錬金術、数学、天文学
医学者と哲学者
西洋中世哲学への影響
イスラーム芸術の世界―アラベスクと建築
十字軍の歴史とレコンキスタ
西洋の発展―脱イスラーム文明
イスラーム文明・近代文明の源流としての意義
著者等紹介
塩尻和子[シオジリカズコ]
1944年岡山市生まれ。東京大学大学院人文社会科学研究科博士課程単位取得退学(博士(文学)東京大学)。筑波大学教授、同大北アフリカ研究センター長、同大理事・副学長(国際担当)、東京国際大学特命教授、同大国際交流研究所所長を経て、筑波大学名誉教授、アラブ調査室室長。専門分野は、イスラーム神学思想、比較宗教学、宗教間対話、中東地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
7
イスラームといえばマスコミ報道もありどうしても宗教紛争が絶えないというイメージがある。それは措くにしても、アラビア数字、『千夜一夜物語』ぐらいしかイメージできないでいたが本書を読んであまりにも知らない自分に驚いた。ビザンツ帝国皇帝によるアカデメイア閉鎖によりギリシア文献がイスラームの地へ集められ、熱心な翻訳作業と他文化の融合で発展し、それがいわばヨーロッパに逆輸入され、ひいてはルネサンスをもたらしたことに目から鱗だった。またイベリア半島経由によるヨーロッパへの影響なども。イスラームの正当な評価が望まれる。2022/02/07
Kaname Funakoshi
2
ギリシアの科学技術や哲学は、西洋の中世ではイスラム世界で批判的かつ厳密に発展させられ、イベリア半島のイスラム国家や十字軍によって徐々に西洋に還元された。つまり、中世にはイスラム世界が世界の科学技術を担っていた。その科学者カタログ2021/05/10
Go Extreme
1
形成と発展: 宗教と文化の一体性 数の影響ー算用数字 中世ヨーロッパとの関係: ギリシア文明の影響ーギリシア→イスラーム世界→キリスト教思想と融合 ルネサンスへの道ーイスラーム文明→十字軍やイベリア半島→ヨーロッパ→ルネサンスと近代科学 具体的な貢献: 科学技術の進展 製紙法や火薬の発展 近代文明への影響: ギリシア文明再生ーヨーロッパはアラビア語で古代ギリシャの知識獲得 文明の衰退: モンゴルの侵攻 復古主義 学問と哲学: 翻訳活動ーアッバース朝時代・ギリシアの文献がアラビア語に翻訳→知識の保存と発展2025/01/24
Go Extreme
1
ギリシア文明とのつながり イスラームとは:略史 アブラハムの宗教 世界第2位の宗教勢力 政教一致的な理想 ギリシア科学の受容:ギリシア語文献の移入 イスラーム支配 イスラーム文明 ギリシア文明の継承と発展:ギリシア思想の導入 ハッラーン イスラームのイベリア半島征服とヨーロッパへの伝播 商業活動の発展と航海技術 エレガンスと生活文化 錬金術、数学、天文学 医学者と哲学者 西洋中世哲学への影響 イスラーム芸術の世界 十字軍の歴史とレコンキスタ 西洋の発展 イスラーム文明・近代文明の源流としての意義2021/04/20
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