内容説明
『黄金のアデーレ 名画の帰還』『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』『福島は語る』『華氏119』『存在のない子供たち』『獄友』『未来を花束にして』『苦い銭』『米軍が最も恐れた男その名は、カメジロー』…映画は世界の動きをリアルタイムで見られる最高のドラマだ!国内外の映画・映像作品を通して、さまざまな社会問題に絡めて、これからの日本のあり方を問う。戦争や原発、差別、貧困、ジェンダー、基地問題など、これまで顧みられなかった問題を中心に、広く社会を見渡すための異色の映画ガイド。
目次
第1章 戦争
第2章 基地
第3章 原発
第4章 民主主義
第5章 差別
第6章 裁判
第7章 ジェンダー
第8章 貧困
第9章 独立
著者等紹介
山田和秋[ヤマダカズアキ]
1961年早稲田大学第一文学部卒業。1963年出版社を起こし、旅、音楽、詩などの出版を手掛ける。1990年日ロコミュニケーション設立。日本・ロシアの文化交流を行う。チェルノブイリの子どもたちに医薬品援助。経済シンポジウム開催など。1991年モスクワに「今日の日本社」設立。ロシア語雑誌『今日の日本』発行、現在にいたる。現在、「21Cを考える会」「60年安保の会」「早稲田の杜の会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
80
映画は娯楽作品であると同時にその時代の社会問題を描いている。著者の紹介する47本はどれも重いテーマを扱い、メッセージ性が強い。9つのテーマから成る。戦争:「戦場のピアニスト」、基地:「コスタリカの奇跡積極的平和国家のつくり方」、原発:「福島は語る」「モルゲン、明日」、民主主義:「亡命」、差別:「金子文子と朴烈」、裁判:「獄友」「ハンナ・アーレント」、ジェンダー:「未来を花束にして」、貧困:「苦い銭」、独立:「タクシー運転手」「マルクス・エンゲルス」が観たくなった映画。映画から日本という国があぶりだされる。2021/04/02