世界の教科書シリーズ ドイツの道徳教科書―５、６年実践哲学科の価値教育

ヘンケ，ローラント・ヴォルフガング【編集代表】〈Ｈｅｎｋｅ，Ｒｏｌａｎｄ Ｗｏｌｆｇａｎｇ〉/濱谷 佳奈【監訳】/栗原 麗羅/小林 亜未【訳】

明石書店（2019/08発売）

• サイズ B5判／ページ数 211p／高さ 26cm
• 商品コード 9784750348711
• NDC分類 372.34
• Cコード C0337

目次

第１章　自分自身への問い　わたしの生き方―自由な時間、気ままな時間
第２章　他者への問い　共同体のなかの人間
第３章　他者への問い　争いを解決する
第４章　良い行いへの問い　正直さと嘘―善と悪
第５章　法律、国家、経済への問い　ルールと法律
第６章　法律、国家、経済への問い　貧困とゆたかさ
第７章　自然、文化、技術への問い　自然とともにある生命―ともに生きる動物
第８章　真実、現実、メディアへの問い　メディアが生み出す世界―「美しさ」と「みにくさ」
第９章　起源、未来、意味への問い　世界のはじまりとおわり
第１０章　起源、未来、意味への問い　さまざまな宗教の生活と祭り

著者等紹介

ヘンケ，ローラント・ヴォルフガング［ヘンケ，ローラントヴォルフガング］ ［Ｈｅｎｋｅ，Ｒｏｌａｎｄ　Ｗｏｌｆｇａｎｇ］
ボンのクララ・シューマン・ギムナジウム教諭。博士（哲学）。１９８７年よりライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学（ボン）で哲学教授学講師、ボン教員研修センター（ＺｆｓＬ）哲学科長。哲学教授学に関する著書・論文を多数刊行している。またノルトライン・ヴェストファーレン州実践哲学科及び哲学科カリキュラム委員会メンバーであり、実践哲学科の資格修了コースを統括。数々の哲学科と倫理科の教科書の編者、執筆者を務めている

濱谷佳奈［ハマタニカナ］
大阪樟蔭女子大学児童教育学部児童教育学科准教授。上智大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得満期退学。博士（教育学）

栗原麗羅［クリハラレイラ］
東京医療保健大学和歌山看護学部看護学科教職課程講師。上智大学大学院総合人間科学研究科教育学専攻博士後期課程修了。博士（教育学）

小林亜未［コバヤシアミ］
コブレンツ・ランダウ大学（ランダウ）教育学部及びハインリッヒ・ハイネ大学（デュッセルドルフ）人文学部現代日本研究所講師。フンボルト大学（ベルリン）人文科学部教育学研究所博士課程修了。修士（教育学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[ともブン]

ドイツの小学校5,6年生は宗教科でキリスト教を学ぶが、他宗教者や倫理上学ばないことを選んだ児童は実践哲学を学ぶことができる。そのための教科書がこの本。「自分とは何か」から始まり、他者との違いや受容、異文化理解、争いを止める方法など深く考えながら生きることを模索する内容になっていた。児童には難しすぎるのかなとよぎったけれど私が思う以上に子供たちは感受性豊かに学び考えているのだろう。大人にこそ必要な本だと感じた。しかし他者受容のために理解が必要とはいえキリスト教の事例や引用が多すぎて困惑した場面もあった。

2022/09/19