内容説明
本書は環境・エネルギー担当省庁のほか、政府機関を横断する行動インサイトチームが着手した介入を引用して、行動科学がどのように政策立案プロセスに統合されてきたのかを論じている。取り上げている政策分野は、エネルギー、水と食品の消費、交通手段と自動車の選択、廃棄物管理と資源効率、環境規制の遵守、任意の制度への参加と多岐にわたる。そして、OECD加盟国その他の政策慣行において有効なものとそうではないものを明らかにしている。
目次
第1章 行動インサイトは環境問題への取り組みにどう役立つのか?
第2章 環境関連政策における行動インサイトの利用に関する分析
第3章 行動インサイトを利用してエネルギー保全とエネルギー効率を向上させる
第4章 行動インサイトを利用してより持続可能な交通手段の選択を捉す
第5章 行動インサイトを利用して水の保全を推進する
第6章 行動インサイトを利用して環境的に持続可能な食料消費を奨励する
第7章 行動インサイトを利用して廃棄物管理と資源効率を改善する
第8章 行動インサイトを利用して環境規制の遵守と任意の制度への参加を向上させる
著者等紹介
齋藤長行[サイトウナガユキ]
山形県出身。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科後期博士課程修了。博士(メディアデザイン学)。青山学院大学HiRC客員研究員、経済協力開発機構(OECD)科学技術産業局(STI)ポリシーアナリスト、国立国会図書館非常勤研究員、お茶の水女子大学非常勤講師等を経て、現在、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究所リサーチャー
濱田久美子[ハマダクミコ]
1975年香川県生まれ。1998年立命館大学卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。