目次
人権法における多文化共生
多文化共生社会とは何か
外国にルーツを持つ人に関する法制度
移民統合政策指数等における日本の課題
ヘイトスピーチ規制と差別禁止
労働参加―民間雇用と公務就任
社会保障の権利
保健医療の権利
多文化家族と家族呼び寄せ
教育の権利と義務
政治参加―参政権と住民投票
複数国籍
難民の権利―とりわけ難民申請者の裁判を受ける権利
無国籍者に対する収容・退去強制・仮放免の恣意性
多文化共生法学の課題と展望―言語政策とその先
著者等紹介
近藤敦[コンドウアツシ]
現職:名城大学法学部教授。博士(法学、九州大学)。ストックホルム大学・オックスフォード大学・ハーバード大学客員研究員。移民政策学会会長。名古屋多文化共生研究会会長。国際人権法学会理事。総務省・愛知県・名古屋市・可児市・安城市・春日井市・田原市の多文化共生推進プランづくりに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuoh
3
日本は移民に対する総合政策指数が38か国中27位と低い(2014年)。とくに教育、政治参加、国籍取得、差別禁止の各項目が際立って低指数だ。国際社会、多文化共生社会と言われて久しいが、その実現のためには同化主義や多文化主義(マルチカルチュラリズム)ではなく、欧米のようなインターカルチュラリズム(間文化主義)政策が必要と説く。続く>>>2019/10/25
Ayano
0
制度や法律ベースの解説本なので難しい。判例も挙げられているけど、その事件の内容の解説が少ないので別でネットで少し調べながら読んだ。章立ての中で、医療に関心を持って読んだ。人権擁護、という観点で諸外国の制度の解説や日本との比較もあってわかりやすいけれど、総じて「日本は法整備等が遅れている」という結びが多くみられた。誰にとってもwin-winの制度整備って難しいな、と読みながら感じた。2023/07/27
抹茶ケーキ
0
多文化共生という概念の整理から始まり、外国人の法律上の諸権利(労働、国籍、難民、教育など)について、各国の法制に触れつつ日本の現状を整理。情報量がすごく多いので参考になる。2019/07/23
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