発展途上国の困難な状況にある子どもの教育―難民・障害・貧困をめぐるフィールド研究

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発展途上国の困難な状況にある子どもの教育―難民・障害・貧困をめぐるフィールド研究

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750347813
  • NDC分類 372.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

発展途上国の困難な状況にある子どもの教育のあり方を当事者である生徒、教師、保護者の視点から捉えたフィールド研究。社会・文化的背景からみた要因分析、フィールドワークによる事例研究、学校の支援事例と背景の分析等から主体的に行動する人々の姿を浮き彫りにする。

はじめに[澤村信英]

 本書で対象とする国々、国別基礎情報



第?部 難民の子どもの教育



第1章 インド北部ラダック地方のチベット難民学校の特徴と役割――歴史的分析と将来展望[森五郎・澤村信英]

 はじめに

 1.チベット難民とインド

 2.ラダック地方での調査概要

 3.調査結果と分析――チベット難民学校の特徴と役割

 4.考察――変わりゆくチベット難民学校

 おわりに



第2章 イランにおけるアフガニスタン難民による学校運営――長期化した難民状態にある人びとの「居場所」としての役割[朝隈芽生]

 はじめに

 1.研究の背景と目的――長期滞留状態にあるアフガニスタン難民

 2.「居場所」の概念整理

 3.調査概要――首都テヘラン

 4.調査結果と考察――アフガニスタン難民が自主的に運営する学校

 おわりに



第3章 シリア難民が運営する学校教育の価値――トルコ政府による「支援」と「介入」をめぐって[ガラーウィンジ山本香]

 はじめに

 1.難民の文脈における学校教育の役割

 2.シリアの人びとと教育

 3.シリア難民が運営する学校における事例調査の概要

 4.シリア人学校をめぐる環境と人びと

 5.難民生活における学校教育の役割

 おわりに



第4章 ケニア・カクマ難民キャンプにおける教育と援助の活用――当事者である生徒に着目して[清水彩花・ガラーウィンジ山本香]

 はじめに

 1.難民受入国としてのケニア

 2.キャンプにおける難民の生活

 3.カクマ難民キャンプにおける教育と援助

 4.調査結果――キャンプでの生活と学校教育

 5.難民の教育への希求と将来への投資

 おわりに



第?部 障害のある子どもの教育



第5章 スーダンの障害児教育における排除と包摂――視覚障害者の経験をもとに[福地健太郎]

 はじめに

 1.障害児の教育への包摂と万人のための教育

 2.分析の視点としての潜在能力アプローチ

 3.研究方法

 4.分析結果――参加者たちの語りから

 5.考察――参加者の経験から見えてくる教育への包摂と排除

 おわりに



第6章 エチオピア・アディスアベバ市における「インクルーシブ教育」政策と実態――関係当事者の認識から探るインクルーシブ教育の検討[利根川佳子]

 はじめに

 1.インクルーシブ教育の国際的な議論

 2.研究の目的と方法

 3.エチオピアにおける「インクルーシブ教育」

 4.インクルーシブ教育に対する認識

 おわりに



第7章 ケニアにおけるインクルーシブ教育の課題――教師の視点を中心として[大塲麻代]

 はじめに

 1.障害をもつ児童の学校教育に関する世界的取り組み

 2.ケニアにおける障害をもつ児童の学校教育に関する取り組み

 3.フィールド調査の方法

 4.通常学校における障害をもつ児童の教育

 5.理念と実践の狭間で

 おわりに



第8章 マラウイの障害児教育政策の現地適合性――インクルーシブ教育の導入過程を中心に[川口純]

 はじめに

 1.初等教育と障害児教育の概要

 2.障害児教育政策の変遷

 3.障害児教育を取り巻く環境

 4.現地調査結果――教員の障害児教育に対する考え

 5.マラウイにおける障害児教育の今後の展望

 おわりに



第?部 危険にさらされる子どもの教育



第9章 インドにおける茶園労働者子弟の人身売買問題とノンフォーマル教育の役割――西ベンガル州シリグリの事例から[日下部達哉]

 はじめに

 1.課題設定と事例対象地域

 2.茶園閉鎖の原因

 3.青少年や子どもたちが人身売買に陥る理由

 4.レイルウェイ・チルドレンの構造的位置づけ

 5.ノンフォーマル教育の役割

 おわりに――茶園労働者は二度騙される



第10章 ブルキナファソの「ストリート・チルドレン」と教育――近代化とイスラーム文化のはざまに生きる子どもたち[清水貴夫]

 はじめに

 1.ブルキナファソのイスラーム化と教育の概況

 2.ブルキナファソの地域的文脈の中の「ストリート・チルドレン」

 3.「ストリート・チルドレン」と近代教育

 4.イスラームの文脈における「ストリート・チルドレン」

 おわりに



第11章 ケニアにおけるHIV/AIDSと若年女性――学校教育の役割と限界[小川未空]

 はじめに

 1.学校とHIV/AIDSの関係をめぐる紛議

 2.研究方法と調査概要

 3.調査結果――若年女性が直面するリスクと学校

 4.考察――若年女性の予防行動をめぐる困難と学校

 おわりに



第12章 マラウイにおける遺児の生活と就学――中等教育の就学継続にかかる事例[日下部光]

 はじめに

 1.アフリカにおける遺児の就学に関する先行研究の検討

 2.遺児を取り巻く社会状況

 3.現地調査――南部のゾンバ県

 4.遺児の生活と就学を支える基盤

 おわりに



第?部 貧困家庭の子どもの教育



第13章 ラオス山岳地帯における少数民族の子どもの就学と自律的な学校運営の試み――3村の比較調査から成功要因を探る[乾美紀]

 はじめに

 1.山岳地帯における調査の展開

 2.山岳地帯における教育格差

 3.先行研究と本研究の独自性

 4.ラオスの海外調査から見えてきたもの

 5.自律的運営学校の成功とは――国内調査による結果

 おわりに



第14章 ウガンダにおいて無償化政策下も学費徴収に苦しむ農村部貧困層の子ども――家計パネルデータを用いた実証分析[坂上勝基]

 はじめに

 1.ウガンダの学校教育と初等教育無償化20 年の現状

 2.無償化政策下における公立学校の学費徴収と低学費私立学校の台頭

 3.実証分析の方法と家計パネルデータの概要

 4.農村部貧困層にとっての学校選択と公立学校における高額学費徴収の影響

 おわりに



第15章 ケニアの非正規市街地における無認可私立学校の運営実態とその特質――ナイロビ・キベラスラムの初等学校を事例として[澤村信英]

 はじめに

 1.無認可私立学校の存在

 2.調査の対象と方法

 3.調査結果――無認可私立学校の設立経緯と運営実態

 4.考察――無認可私立学校の特質

 おわりに



第16章 マダガスカル農村部における子どもの就学から就業への軌跡――生徒の志望と就職の機会に着目して[ファナンテナナ リアナスア アンドリアリニアイナ・澤村信英]

 はじめに

 1.不安定な教育制度と教員雇用

 2.先行研究のレビュー――教育と仕事との関係

 3.研究の対象と方法――首都近郊の農村部における調査

 4.結果と考察――就学から就業への軌跡

 おわりに



結語 研究の意義と価値[澤村信英]



解説

 1.教育開発課題の変遷にみる困難な状況におかれた子どもの教育[吉田和浩]

 2.困難な状況にある子どものためのインクルーシブ教育の可能性と課題[黒田一雄]

 3.難民の子どもの教育と国際的な支援[内海成治]

 4.難民をめぐる教育を読み解く[小野由美子・志賀圭]



 索引

 初出一覧

 執筆者紹介

澤村 信英[サワムラ ノブヒデ]
著・文・その他/編集

目次

第1部 難民の子どもの教育(インド北部ラダック地方のチベット難民学校の特徴と役割―歴史的分析と将来展望;イランにおけるアフガニスタン難民による学校運営―長期化した難民状態にある人びとの「居場所」としての役割;シリア難民が運営する学校教育の価値―トルコ政府による「支援」と「介入」をめぐって;ケニア・カクマ難民キャンプにおける教育と援助の活用―当事者である生徒に着目して)
第2部 障害のある子どもの教育(スーダンの障害児教育における排除と包摂―視覚障害者の経験をもとに;エチオピア・アディスアベバ市における「インクルーシブ教育」政策と実態―関係当事者の認識から探るインクルーシブ教育の検討;ケニアにおけるインクルーシブ教育の課題―教師の視点を中心として;マラウイの障害児教育政策の現地適合性―インクルーシブ教育の導入過程を中心に)
第3部 危険にさらされる子どもの教育(インドにおける茶園労働者子弟の人身売買問題とノンフォーマル教育の役割―西ベンガル州シリグリの事例から;ブルキナファソの「ストリート・チルドレン」と教育―近代化とイスラーム文化のはざまに生きる子どもたち;ケニアにおけるHIV/AIDSと若年女性―学校教育の役割と限界;マラウイにおける遺児の生活と就学―中等教育の就学継続にかかる事例)
第4部 貧困家庭の子どもの教育(ラオス山岳地帯における少数民族の子どもの就学と自律的な学校運営の試み―3村の比較調査から成功要因を探る;ウガンダにおいて無償化政策下も学費徴収に苦しむ農村部貧困層の子ども―家計パネルデータを用いた実証分析;ケニアの非正規市街地における無認可私立学校の運営実態とその特質―ナイロビ・キベラスラムの初等学校を事例として;マダガスカル農村部における子どもの就学から就業への軌跡―生徒の志望と就職の機会に着目して;研究の意義と価値)

著者等紹介

澤村信英[サワムラノブヒデ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授、博士(人間科学)。1960年神戸市生まれ。愛媛大学理学部地球科学科卒業後、青年海外協力隊(マラウイ、理数科教師)を経て、大学院理学研究科修士課程に進学。国際協力事業団(JICA)職員、英国エディンバラ大学アフリカ研究センター(M.Phil.)、広島大学教育開発国際協力研究センター/大学院国際協力研究科准教授・教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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