エリア・スタディーズ<br> 現代メキシコを知るための70章 (第2版)

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現代メキシコを知るための70章 (第2版)

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750347745
  • NDC分類 302.56
  • Cコード C0336

出版社内容情報

豊富な世界遺産を有し、OECD加盟国にして対日ビジネスも極めて隆盛。一方で深刻な格差社会、劣悪な治安に汚職の常態化、貿易や移民における重度の対米依存などの問題も。左派大統領の就任で世界が注目するメキシコの姿を、2010年代を中心に多面的に紹介する。

 はじめに





? 現代メキシコへの招待



第1章 2018年のメキシコ――地理と数字でみる「21世紀の大国メキシコ」

第2章 変貌した2010年代の社会――グローバリズムがもたらした生活環境の変化

第3章 岐路に立つメキシコ経済――経済成長の低迷と「失われた30年」

第4章 拡大した階層間格差――貧困率60%の社会の姿

第5章 階層社会と地域格差――近代民主国家になれないメキシコの理由

第6章 メキシコの汚職文化――権力者の汚職に寛大なメキシコ国民

第7章 幸せを感じて暮らすメキシコ人――アンケート調査から読むメキシコ人像

 【コラム1】地震大国メキシコの首都圏大地震体験記





? 21世紀の社会改革



第8章 メキシコ革命の遺産――公正で公平な社会建設を目指した革命の理想と現実

第9章 サパティスタ25年の歩みと現状――インターネットによる社会運動の先駆け

第10章 一党支配体制の終焉――分権化によるPRI体制の崩壊とPAN政権の政治

第11章 構造改革の取り組みと失敗――再登場したPRI政権の現実

第12章 首都メキシコ市の革新都政――民主革命党による20年間の市政と変革

第13章 2018年7月1日の総選挙――史上最大規模の「民主的」大統領選挙

第14章 国家再生運動(MORENA)政権への期待――中道左派新政権の改革提言

 【コラム2】汚職の一掃――「聖域」を支配した巨悪との対決





? 国際政治とメキシコ外交



第15章 内政不干渉主義と中立外交の伝統――カランサ・ドクトリンとエストラーダ・ドクトリン

第16章 対米外交――反米と依存と共存の関係

第17章 21世紀のメキシコ外交――グローバル化の中で模索する新外交政策

第18章 ラテンアメリカを非核武装地域にしたメキシコ人――アルフォンソ・ガルシア=ロブレス

第19章 メキシコ人の意識を世界に向けさせたエチェベリア大統領――「アメリカの隣国」から第三世界のリーダーへ

第20章 「先進国クラブ」OECDの事務総長になった元財務大臣――リスケ交渉人から「金持ちクラブ」のトップに

 【コラム3】超一流教育を受けたテクノクラート集団と英語力





? 国境の壁で分断されるメキシコと米国



第21章 メキシコと米国の国境地帯――21世紀における国境の意味

第22章 「国境の壁」――米国トランプ大統領が構想する「現代版万里の長城」

第23章 「豊かな北の国」を目指して――越境するメキシコ移民

第24章 米国におけるメキシコ系移民社会――その姿と影響力

第25章 在米メキシコ人の出稼ぎ送金――メキシコにとっての意味

第26章 国境で分断された家族――世代を超えた絆とメキシコ社会

第27章 国境を越える麻薬と犯罪組織の活動――市場と供給の関係からみる実態

 【コラム4】米墨国境と麻薬問題の話題作が続くメキシコ映画





? 資源大国の経済運営



第28章 メキシコとNAFTA――発効後24年の姿と新貿易協定USMCAの誕生

第29章 メキシコの地下資源――恵まれた鉱物環境と高い外資依存度

第30章 天国と地獄を往復した石油政策の軌跡――石油開発の光と影

第31章 国営企業PEMEXの21世紀の課題――民間資本との協調に向けて

第32章 メキシコ経済と外国資本――最強先進国米国に隣接することの活用

第33章 メキシコ民族資本――継続する家族による所有・経営支配

第34章 観光資源――豊かな観光資源と開発の現状

 【コラム5】メキシコ新国際空港の建設





? 21世紀のメキシコ社会



第35章 男女平等社会形成への取り組み――ジェンダー・クオータ制による女性の政界進出

第36章 女性の社会進出――マチスモ社会の変化

第37章 家族の多様化――核家族・ひとり親家族・ディンクス・生涯独身者

第38章 悪化する21世紀のメキシコの治安――日常生活における暴力と犯罪

第39章 多文化社会のなかの先住民――保護ではなく対等な立場を求めて

第40章 メキシコにおけるリーガルプルーラリズム――潜在的多元性から公認された多元性へ

第41章 多文化・多民族社会のメキシコ――受け入れられた欧米・中近東・アジア系移民社会

 【コラム6】メキシコ人の肥満





? 21世紀のメキシコにおけるビジネス環境



第42章 メキシコにおけるビジネス環境――改善が進む現状と課題

第43章 メキシコにおけるEコマース――アマゾン参入により本格普及へ

第44章 統合が進む国内小売資本――主役ウォルマートと統合を進めるソリアーナ

第45章 メキシコのベンチャー企業――台頭するベンチャー企業を取り巻く環境

第46章 メキシコにおけるシェアリングエコノミー――成長と課題

第47章 アエロメヒコ航空と全日空の直行便――再び活況を呈する日墨航空路線

第48章 メキシコの自動車産業――外資主導による北米偏重度の高い輸出依存

 【コラム7】メキシコ石油と心中した邦銀の貴重な教訓





? メキシコにおける日本企業



第49章 メキシコの日系企業――自動車産業と広がる日本人向けサービス企業

第50章 メキシコに定着した日本の食品・雑貨ブランド――消費市場を攻略する

第51章 メキシコの教育市場と躍進する日本企業――公文式からクイッパーまで

第52章 注目が集まる日本のポップカルチャー――市場規模の拡大と課題

第53章 メキシコにおける日本映画ブーム――ラテンアメリカ地域への拡大の期待

第54章 日本を目指すメキシコ企業――進出企業の取り組みと現況

 【コラム8】本格派日本食レストランで成功するメキシコ企業





? 魅惑の文化大国メキシコの姿



第55章 魅惑のメキシコ――34の世界遺産を持つ国

第56章 悠久のメキシコ食文化――ユネスコの無形文化遺産に登録されたメキシコ料理

第57章 テキーラ――ユネスコ文化遺産に登録されたメキシコのアルコール文化

第58章 骸骨が躍る「死者の日」――メキシコ人の死生観

第59章 芸術大国――メキシコ造形美術の鼓動

第60章 現代メキシコ文学への招待――時代に呼応する文学の流れ

第61章 フォルクローレ――多様な地域文化と洗練された文化表象

 【コラム9】博物館大国――「時の記憶」を訪ねて





? 21世紀の日本とメキシコ――相互交流の実績と現況



第62章 日墨平等条約の回顧と展望――日墨外交の伝統と歴史遺産

第63章 日本人移住120周年と21世紀の日系社会――ピオネロスの足跡とコロニアの現在

第64章 日墨交換留学制度の40年――その成果とさらなる期待

第65章 日本とメキシコの学術文化交流――日本とメキシコを結ぶ知的交流

第66章 メキシコ大学院大学――ラテンアメリカ地域の日本研究センター

第67章 日本の対メキシコ技術協力の歴史――二国間協力とJMPP

第68章 バヒオ地域に進出した日本の自動車産業――直面している課題

第69章 メキシコにおけるJICAの自動車産業支援――生産現場の改善活動と人材育成

第70章 エスパシオ・メヒカーノ――駐日メキシコ大使館の文化活動

 【コラム10】異文化共生を学ぶ日本メキシコ学院





 参考文献

国本 伊代[クニモト イヨ]
著・文・その他/編集

目次

1 現代メキシコへの招待
2 21世紀の社会改革
3 国際政治とメキシコ外交
4 国境の壁で分断されるメキシコと米国
5 資源大国の経済運営
6 21世紀のメキシコ社会
7 21世紀のメキシコにおけるビジネス環境
8 メキシコにおける日本企業
9 魅惑の文化大国メキシコの姿
10 21世紀の日本とメキシコ―相互交流の実績と現況

著者等紹介

国本伊代[クニモトイヨ]
中央大学名誉教授。(公財)海外日系人協会評議員。歴史学博士(テキサス大学オースティン校)、学術博士(東京大学)、日本ラテンアメリカ学会理事長(1998‐2000年)。歴史学・ラテンアメリカ近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

57
「メキシコ人はトウモロコシから生まれた」メキシコ料理は世界最初の無形文化遺産の料理、リュウゼツラン科のアガぺからテキーラが造られ、世界屈指の観光国でもある。総人口は約1億3000万人で世界11位だが、10年後には1億4000万人で世界9位となり人口の半数以上が30歳未満。資源大国でもあり、石油、金、銀など鉱物資源が豊富。しかし国民の約半数が貧困層で米国の最低賃金と比べメキシコは7分の1.トランプに壁建設を宣言されている。日本との結びつきも強く、芸術大国でもある。「メキシコの歴史」の壁画をこの目で見てみたい2019/08/04

gokuri

5
〇〇のために、初めてまとまったメキシコに関する知識を得ようと図書館で手に取った。 2019年第2版なので、5年ほど前なのだが、歴史的に独立までの多くの苦難と、現代においては麻薬、治安、民族問題を抱えていることを気の毒に思う。 一番影響の深い隣国米国との関係も、NAFTA成立以降良好に思われるが、やはり搾取されている側面も多く、移民問題も重大な局面なのかもしれない。 日本との関係は意外に古くかつ良好で、近年も自動車産業を中止に拡大している。観光地として、自然・歴史遺産とも豊富なだけに治安が悪いことが残念。2024/07/19

たろーたん

2
人口1億2700万人で、GDPも15位のメキシコ。そんなメキシコの問題の一つは階層間格差である。ジニ係数は0.42(2021年)であり、「社会騒乱多発警戒レベル」と言われている。貧困率が高く、その日の食事にも事欠く極貧層と食べて行けるギリギリの生活の層、定職につきながらも最低賃金の層を合わせて60%と言われている。メキシコは特に地域格差が酷く、北部の貧困率は25%以下ぐらいが多いが、南部は貧困率50%以上の地域が多い。貧困率の一位がチアバス州68.3%で最下位が南バハカリフォルニア州19.2%だ。(続)2024/07/25

fantamys

1
相変わらず世界で一番治安が悪いと言われるメキシコの現在の経済・社会。日本とは感慨距離感が近い。2024/08/11

numainu

0
評価C2024/11/23

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