新自由主義的な教育改革と学校文化―大阪の改革に関する批判的教育研究

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新自由主義的な教育改革と学校文化―大阪の改革に関する批判的教育研究

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750347691
  • NDC分類 372.163
  • Cコード C0037

出版社内容情報

全国学テの市町村別結果公開や高校入試制度改革等、注目を浴びる大阪府・市の教育改革。教育社会学の質的調査の手法をベースに、学校現場の視点から大阪府・市の新自由主義的な教育改革の特質を明らかにし、人権教育に根ざした学校文化と教育実践への影響を考察する。

 まえがき[濱元伸彦]



序章 大阪における新自由主義的な教育改革の展開と学校文化[濱元伸彦]

 1.本書の課題と視座

 2.海外および日本における新自由主義的な教育改革

 3.大阪における人権・同和教育に根ざした学校文化

 4.大阪における新自由主義的な教育改革の導入

 5.新自由主義的な教育改革と大阪の学校文化の葛藤

 6.本章のまとめ



第1章 大阪の高校入試改革と進路保障実践のひずみ[前馬優策]

 1.はじめに

 2.大阪の高校入試制度改革

 3.データの説明

 4.高校入試制度改革の影響

 5.進路指導のひずみ

 6.おわりに



第2章 チャレンジテストに基づく評定システムは中学校現場に何をもたらしたか――教育制度および実践における公正性と応答性の揺らぎ[濱元伸彦]

 1.問題の所在

 2.政策の実施過程――政治主導による新評定システムの導入

 3.新たな内申点評定システムの概要

 4.調査方法

 5.調査結果――チャレンジテストに基づく評定システムの影響

 6.知見のまとめと考察

 7.結びにかえて



第3章 新自由主義は教員たちに何をもたらしたか――改革と現場の間でゆれる教員たちの葛藤とアイデンティティ[中村瑛仁]

 1.はじめに

 2.データの概要

 3.教員に関わる施策の特徴と求める教員像――〈競う教員〉

 4.改革の中の教員――改革による変化と困難の諸相

 5.「実践者」と「公務者」のジレンマ――なぜ教員たちは苦しむのか

 6.まとめ――教員たちはどこに向かうのか



第4章 新自由主義的な教育改革と人権・同和教育に根ざしたA校の学校文化――教師のストラテジーと学校文化のレジリエンス[原田琢也]

 1.本章の目的と背後にある問題意識

 2.研究の枠組みと目的――「教師のストラテジー」と「学校文化のレジリエンス」について

 3.研究の方法とフィールドの概要

 4.人権・同和教育に根ざしたA校のインクルーシブな学校文化

 5.新自由主義的な教育施策の実際

 6.教育施策は学校現場の教師にどう捉えられていたか

 7.結び



第5章 「みんながつくるみんなの学校」――大空小学校の挑戦[原田琢也]

 1.はじめに

 2.調査の方法とフィールドの紹介

 3.大空小学校の学校文化

 4.結び



終章 新自由主義的な教育改革下における学校文化の危機と継承への展望[濱元伸彦・原田琢也]

 1.本書がねらいとしたもの

 2.新自由主義的な教育改革が学校文化に与える問題

 3.学校文化のレジリエンスとその条件

 4.大阪の教育改革におけるさらなる研究課題

 5.日本における新自由主義的な教育改革に関する研究のこれから

 6.学校文化の継承と発展にむけて



 あとがき[濱元伸彦]



 索引

濱元 伸彦[ハマモト ノブヒコ]
著・文・その他/編集

原田 琢也[ハラダ タクヤ]
著・文・その他/編集

目次

序章 大阪における新自由主義的な教育改革の展開と学校文化
第1章 大阪の高校入試改革と進路保障実践のひずみ
第2章 チャレンジテストに基づく評定システムは中学校現場に何をもたらしたか―教育制度および実践における公正性と応答性の揺らぎ
第3章 新自由主義は教員たちに何をもたらしたか―改革と現場の間でゆれる教員たちの葛藤とアイデンティティ
第4章 新自由主義的な教育改革と人権・同和教育に根ざしたA校の学校文化―教師のストラテジーと学校文化のレジリエンス
第5章 「みんながつくるみんなの学校」―大空小学校の挑戦
終章 新自由主義的な教育改革下における学校文化の危機と継承への展望

著者等紹介

濱元伸彦[ハマモトノブヒコ]
1977年大阪府生まれ。ラトガーズ大学教育学大学院博士後期課程修了。博士(教育学)。公立中学校教員を経て、京都造形芸術大学准教授。専門は、教育社会学、学校臨床学、人権教育論

原田琢也[ハラダタクヤ]
1962年京都府生まれ。大阪大学人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。公立中学校教員を経て、金城学院大学教授。専門は、教育社会学、人権教育論、インクルーシブ教育論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆう。

22
大阪の維新の会が教育に持ち込んだ新自由主義的教育改革を批判的に検討されている。人権同和教育で積み上げてきた学校文化が、抗するために大切にされなけれざならないことが述べられていた。政策をただ鵜呑みにするのではなく、批判的に研究することは大切だと思う。2019/11/30

ポレ

8
批判的教育研究という教育学の領域があるのだそうだ。革新的な視点から教育制度を分析し、問題点を詳らかにするということらしい。つまり客観的なデータに基づいて分析するのではなく、マルクス主義的な視座からの批判であり、もはやアカデミックを装った政治的闘争ではないのかと思ってしまうのだがどうだろう。それはさておき、本書は、大阪の革新派教員の内情がうかがえ、たいへん興味深い。献身的に「しんどい子」へ寄り添う姿には、ただただ頭が下がる思いだ。その一方、他の生徒が不平等な扱いを受けることに鈍感なのには釈然としなかった。2019/04/18

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