地図でみるアイヌの歴史―縄文から現代までの1万年史

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  • サイズ B5判/ページ数 225p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784750347561
  • NDC分類 211
  • Cコード C0039

出版社内容情報

アイヌ民族のルーツとは何か。北海道・サハリン南部・千島列島に渡る独自の文化圏はいかに形成されたのか。未だ謎の多い日本の先住民族の現代までの歩みを、60の多彩なテーマ別に豊富な地図と図表、史料を用いてわかりやすく描く。巻末に詳細な年表を付す。

 はじめに



第1章 アイヌ文化の基層にあるもの

 1.北海道にはアイヌ民族が先住している

 2.アイヌとはどういう人たちを言うのか

 3.「原北海道」の旧石器文化

 4.遺伝子(DNA)の分析からみるアイヌの歴史

 5.アイヌの昔話からみるアイヌの祖先

 6.アイヌ語の起源



第2章 北日本型の新石器文化の変遷

 1.新石器文化の開始

 2.新石器文化の展開

 3.新石器文化の爛熟



第3章 原アイヌ文化期

 1.東アジアに国が登場

 2.南にヤマト王朝、北にオホーツク文化、そして原アイヌ文化は

 3.東北地方にもアイヌ語地名がある

 4.日本史の文献にみえるエミシとは何か

 5.阿倍比羅夫の侵攻

 6.アテルイの戦い

 7.アキタエミシの戦い

 8.擦文文化

 9.オホーツク文化



第4章 アイヌ文化前期

 1.アイヌの生活の変化

 2.サハリンアイヌと元王朝の戦い

 3.アイヌの神話からみるアイヌ文化

 4.イシハの遠征

 5.14世紀のアイヌの風習

 6.津軽安藤氏の登場

 7.コシャマインの戦い

 8.夷狄商舶往還の法度

 9.自由交易の興隆

 10.チャシを造る



第5章 アイヌ文化後期

 1.豊臣秀吉の朱印状

 2.徳川家康の黒印状と松前城下交易

 3.ゴールド・ラッシュと商場知行制

 4.シャクシャインの戦い

 5.起請文の現実

 6.和人領域内のアイヌ

 7.サハリンのハラタ・カーシンタ制

 8.ロシアのカムチャツカ・千島列島侵攻

 9.場所請負制度の開始

 10.アイヌモシリを襲う日本・清・ロシア

 11.クナシリ・メナシの戦い

 12.ラックスマン来航から20年

 13.アイヌ民族のスタイル

 14.日露通好条約と漁場労働の猛威



第6章 近現代のアイヌ史

 1.アイヌの近現代史を先住権の視点からみると

 2.「開拓使」とアイヌ民族への政策

 3.千島・樺太交換条約

 4.北海道旧土人保護法に至る道

 5.アイヌ学校

 6.近代のサハリンアイヌ

 7.戦前のアイヌ民族運動

 8.アイヌ民族と戦争

 9.アジア・太平洋戦争

 10.現代のアイヌ民族と同化政策

 11.狩猟採集の動物資源・植物資源と近現代

 12.差別とアイヌ文化

 13.同化政策と「アイヌ民族は生きている」という訴え

 14.アイヌ遺骨問題

 15.アイヌ文化の継承・発展

 16.先住権を求めて

 17.世界の先住民族の権利獲得

 18.アイヌ新法制定をめぐる綱引き



 主な引用・参考文献一覧

 アイヌ史年表

 索引

 おわりに

平山 裕人[ヒラヤマ ヒロト]
著・文・その他

目次

第1章 アイヌ文化の基層にあるもの
第2章 北日本型の新石器文化の変遷
第3章 原アイヌ文化期
第4章 アイヌ文化前期
第5章 アイヌ文化後期
第6章 近現代のアイヌ史

著者等紹介

平山裕人[ヒラヤマヒロト]
1958年北海道小樽市生まれ。1981年北海道教育大学卒業。現在、北海道小樽市立高島小学校(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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月をみるもの

18
7世紀中頃、渡島(北海道?奥尻島?)に派遣された阿倍比羅夫が戦った粛慎は大陸と活発に交易していたオホーツク文化人で、比羅夫に味方した蝦夷は原アイヌだったらしい。元寇とほぼ同時期、樺太にいたアイヌも元王朝と戦ってたなんていうのも全然知らなかった。。北海道の子供たちは、学校でちゃんとこういうの習ってるんだろうか。2021/11/07

yoneyama

11
シリーズで、ロシアとアメリカは愛読したけど、アイヌもあったのか。札幌の図書情報館で見つけた。著者の、前書き後書きに、アイヌ研究界のここ数十年の変遷と、苦労ぶりが滲んでいた。言及のアイヌ民族抵抗史の件も含めて、最先端の内容をこの図解本で知る。やはり、世界の中の位置付けなどは、面白い。やっぱり買おう。2024/01/23

とりもり

2
なんとも教科書チック。設問などが随所に登場し(解答は本文読めば分かるからか特に示されない)、純粋な学術書ではない。「地図でみる」とあるとおり地図は豊富だが、その分写真や図はほとんどないのでやや無味乾燥。アイヌというテーマのため仕方ないのかも知れないが、全体のトーンが非常に批判的なのがちょっと気になる。確かに、国民と民族を一緒くたにした「日本単一民族論」や、先住民族の権利を頑なに認めない自民党保守系議員に問題が多いのは事実だが、もう少し冷静な記述に徹して欲しかった。★★☆☆☆2019/03/16

takao

2
「アイヌ」という括りで縄文まで遡れるものなのか?2019/02/07

偽教授

0
著者略歴が載ってるが、歴史学の専門家ではなく、小学校の先生。要するに、素人の作文である。内容はごく現代的なアイヌ擁護論の立場から書かれていて、眉に唾つけて読まないと危ない。2024/04/04

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