出版社内容情報
学校や教室で、マイノリティの子ども・生徒の生きづらさに共感し、どうかかわっていけばいいか。日本の学校文化のなかで見過ごされてきたマイノリティ問題にとりくんできた現場の教員と長く教育行政にかかわってきた元文科省幹部職員が現状の問題点とこれからの課題を縦横に語りあう。
前川 喜平[マエカワ キヘイ]
著・文・その他
青砥 恭[アオト ヤスシ]
著・文・その他
関本 保孝[セキモト ヤスタカ]
著・文・その他
善元 幸夫[ヨシモト ユキオ]
著・文・その他
金井 景子[カナイ ケイコ]
著・文・その他
新城 俊昭[アラシロ トシアキ]
著・文・その他
内容説明
面従なしの本音トーク!
目次
1 高校中退―学習言語を習得できない子どもたち 青砥恭×前川喜平(埼玉の職業高校教員が出発点だった;学びの多様化とは ほか)
2 夜間中学―歴史・意義・課題 関本保孝×前川喜平(3年のつもりが36年;ネパール人生徒が増えている ほか)
3 外国につながる子ども―「いいものがいっぱい」ある多文化教育 善元幸夫×前川喜平(日本語学級教員としてのスタート;「日本人」とは何か ほか)
4 LGBT―マイノリティの生きやすさとは 金井景子×前川喜平(アライのステッカー;「あいだにいる子はおき去りですか」 ほか)
5 沖縄の歴史教育―平和教育をつくりかえる視点 新城俊昭×前川喜平(なぜ、沖縄の歴史教師になったか;沖縄史から、日本史が立体的に見える ほか)
著者等紹介
前川喜平[マエカワキヘイ]
1955年奈良県生まれ。東京大学法学部卒業後、1979年文部省(現・文部科学省)入省。文部大臣秘書官、初等中等教育局財務課長、官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官を経て2016年、文部科学事務次官。2017年に退官。同年5月、加計学園の獣医学部新設について「行政が歪められた」と発言。現在、夜間中学のスタッフとして活動中
青砥恭[アオトヤスシ]
元埼玉県立高校教諭。現在、NPO法人さいたまユースサポートネット代表、全国子どもの貧困・教育支援団体協議会代表幹事、明治大学講師。「子ども・家庭・学校」に関するコラムを朝日新聞に「まなぶ」「はぐくむ」シリーズで5年にわたって連載している
関本保孝[セキモトヤスタカ]
1954年生まれ。1978年墨田区立曳舟中学校夜間学級着任。以後、2014年まで夜間中学教員。現在、基礎教育保障学会事務局長、えんぴつの会及びピナット学習支援ボランティア
善元幸夫[ヨシモトユキオ]
1950年生まれ。1973年、江戸川区立葛西小学校(日本語学級)で中国・韓国からの残留孤児2世の孤児に日本語教育を担当。1995年「日韓合同授業研究会」を作り、日本・韓国・中国の国際交流研究会を開催し、ベトナムの多言語教育にも関わり現在にいたる。2003年、新宿区立大久保小学校日本語国際学級に赴任し、ニューカマーの子どもたちの教育を担当する。琉球大学、立教大学、目白大学、東京学芸大学の非常勤講師
金井景子[カナイケイコ]
1957年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。小学生向けの塾講師をはじめ、中学、高校、大学、専門学校、社会人向け講座など、さまざまな場所で「国語」と「文学」を教えてきた。亜細亜大学教養部助教授を経て、1999年より早稲田大学教育学部国語国文学科教授。日本近・現代文学、ジェンダー論
新城俊昭[アラシロトシアキ]
1950年沖縄生まれ。1974年、教職に就く。1995年に沖縄歴史教育研究会を立ち上げ、沖縄歴史と平和教育を高校教育に根づかせる運動を進める。沖縄県平和祈念資料館元監修委員、「沖縄全戦没者追悼式典」NHKゲストコメンテーターなどを務める。現在、沖縄大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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