出版社内容情報
イランの中等教育課程の歴史教科書。現代のイランの国民国家がいかに形成されてきたのか、その歴史を古代からイラン・イスラーム革命をへて20世紀末まで、各時代の指導者の系譜、政権の交代、社会・経済・文化状況などに関連して詳述する。
八尾師 誠[ハチオシ マコト]
翻訳
目次
第1巻(歴史とその始まり;古代の世界;イスラームの出現―歴史における新たな胎動;イスラームの到来からサファヴィー朝までのイラン)
第2巻(サファヴィー朝期のイラン;サファヴィー朝の崩壊からザンド朝の終焉まで;ガージャール朝期イランの政治と行政;ガージャール朝期イランの対外関係(ナーセロッディーン・シャー期)
ガージャール朝期イランの社会・経済・文化―草創期から立憲革命期まで ほか)
著者等紹介
八尾師誠[ハチオシマコト]
1950年札幌生まれ。北海道大学大学院博士課程修了。専門は、イラン地域研究、イラン近現代史、現代イスラーム論。東京外国語大学名誉教授。イラン・イスラーム共和国イスラーム自由大学大学院校人文社会系歴史部門のアカデミックスタッフとして、イラン近現代史を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サトシ@朝練ファイト
18
予想よりも「ちゃんとした」内容でした2018/05/21
しゅわっち
12
さらっと流し読み。ペルシアとクイーンのボーカルの宗教(ゾロアスター教)をどう取り上げるかの知りたくて手に取りました。結果、両方とも、イスラム教の前の話なので、淡々と簡潔に記入されていました。もっと誇りを持って書かれているかと思ったが裏切られました。イスラムが中心でした。それよりも、アラブ、トルコ、モンゴルと多民族に支配された歴史により、京都で征服者が変わる土地柄同様、本音を語らない民族に感じました。ただこの本で感じたのは、ユダヤ教徒、イギリス、ロシアには、あまり良くない感情を持っているのが、わかりました。2019/06/29
ヨシツネ
2
しっかりしている 歴史を学んでいる感じある ジーロフト文化に触れているの更新が早い2018/06/17
Takahide✈Yokohama
0
途中まではもっと自国のことを誇っても良いのではと思うほど客観的な記載になっているが、立憲革命あたりからは現体制の正しさを主張する記載が溢れ、歴史というより修身の教科書みたいになっている。2021/12/15