目次
第1章 朝鮮の改革者たちと朝鮮末期という時代
第2章 民衆と外国人―北西部の諸道(一八九六~一九〇四年)
第3章 驚くべき軍事行動―日露戦争と一進会の勃興(一九〇四~一九〇五年)
第4章 自由と新しい外見―一進会会員の文化とレトリック
第5章 ポピュリストの抗争―一進会の租税抵抗運動(一九〇四~一九〇七年)
第6章 地方社会をひっくり返す―一進会の訴訟闘争(一九〇四~一九〇七年)
第7章 権力に盲従する決断―一進会と日本人(一九〇四~一九一〇年)
著者等紹介
ユミムン[ユミムン]
スタンフォード大学准教授。ソウル大学政治外交学部卒、ソウル大学碩士、ハーバード大学博士
赤阪俊一[アカサカシュンイチ]
元埼玉学園大学教授
李慶姫[イキョンヒ]
埼玉学園大学人間学部人間文化学科卒、埼玉大学文学研究科日本アジア研究学科博士課程前期修了
徳間一芽[トクマハジメ]
埼玉学園大学人間学部人間文化学科卒、大韓民国全南大学校人文大学史学科碩士課程修了、広島大学文学研究科博士課程後期在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
14
著者はスタンフォード大学准教授。原書は2013年コーネル大学出版局より刊行。◇一進会とは、1904年朝鮮半島にて独立協会を前身とする維新会と、東学教徒を基盤とする進歩会が合同して結成された組織。著者は「親日」団体である一進会を「ポピュリスト」と定義している。◆朝鮮の君主制を専制主義と捉え、民権と人民の福祉向上を名分に、官僚に対する敵対的行動を組織した同団体の活動を、統監府との関係だけでなく幅広い政治力学の中に位置づけて分析している。東アジアの歴史一つとっても様々な側面がある。本当に奥が深い。2018/03/25