内容説明
日本の朝鮮植民地化が進む時代、韓国・木浦領事館領事に着任し、日韓共生の架け橋として“陸地綿”と“天日塩”の導入に尽力した若松兎三郎。私利に流されず、クリスチャンとして良心と慈愛に満ちた他利に徹した生涯を、膨大な外交資料や事績、遺族・関係者への綿密な取材から浮かび上がらせる。
目次
日韓の架け橋となった明治期外交官・若松兎三郎
大分県玖珠郡森村の少年時代
同志社で形成した人生観と世界観
最高学府東京帝国大学で知識を涵養
外交官として国際舞台で羽ばたく
朝鮮陸地綿の元祖、若松兎三郎
天日製塩の提唱者、若松兎三郎
若松兎三郎の日露戦争と東郷平八郎との縁
外交官人生で直面した危機
統監府及び総督府官僚時代〔ほか〕
著者等紹介
永野慎一郎[ナガノシンイチロウ]
大東文化大学名誉教授、NPO法人東アジア政経アカデミー代表。1939年韓国生まれ、早稲田大学大学院政治学研究科修了、英国シェフィールド大学Ph.D.国際政治、東アジア国際関係論、日韓関係史専攻。大東文化大学経済学部教授、同大学院経済学研究科委員長など歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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