内容説明
「動的平衡」概念の提唱者・福岡伸一氏(分子生物学者)が、西田哲学の継承者・池田善昭氏(哲学者)を指南役に、専門家でも難解とされる西田哲学を鮮やかに読み解く。その過程で2人の碩学は生命の真実をがっちり掴む1つの到達点=生命の定義=にたどり着く…。西田哲学を共通項に、生命を「内からみること」を通して、時間論、西洋近代科学・西洋哲学の限界の超克、「知の統合」問題にも挑んだスリリングな異分野間の真剣“白熱”対話。
目次
プロローグ―西田幾多郎の生命論を解像度の高い言葉で語りなおす(福岡伸一)
ダイアローグ 福岡伸一、西田哲学を読む(池田善昭×福岡伸一)(西田哲学の森に足を踏み入れる;西田哲学の森に深く分け入る;西田の「逆限定」と格闘する;福岡伸一、西田哲学を読む;動的平衡と絶対矛盾的自己同一の時間論;西田哲学をいまに活かす)
理論編 ピュシスの側からみた動的平衡(福岡伸一)
エピローグ―生命を「内から見ること」において統合される科学と哲学(池田善昭)
著者等紹介
池田善昭[イケダヨシアキ]
哲学者。1936年山形県生まれ。1968年京都大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。ライプニッツ・アルフィーフ客員教授、神戸学院大学教授、静岡大学教授、立命館大学教授、統合学術国際研究所所長を経て、現代文明研究所所長および静岡哲学会会長
福岡伸一[フクオカシンイチ]
生物学者。1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ハーバード大学医学部博士研究員、京都大学助教授などを経て青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。サントリー学芸賞を受賞し、80万部を超えるベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)をはじめ、“生命とは何か”を動的平衡論から問い直した著書多数。2015年から、読書のあり方を問い直す「福岡伸一の知恵の学校」をスタートさせた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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