グローバル資本主義と“放逐”の論理―不可視化されゆく人々と空間

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750345024
  • NDC分類 332.06
  • Cコード C0036

内容説明

進行する不平等、難民、環境破壊の世界的な規模拡大、これらはもはや既存の尺度ではとらえきれない。かつてない規模で生じている貧困、難民、環境破壊―。これらの背景に潜むのは人・モノ・場を社会システムから「放逐(expulsion)」する新たな論理の出現であり、それは各国の政治体制や領土といった既存のカテゴリーを横断する共通したダイナミクスとして各地で働いている。新たな段階に入った高度資本主義の支配的論理を実証的・概念的に可視化しようとする試み。グローバリゼーション研究の第一人者による現代社会への警鐘の書。

目次

序 過酷な選別
第1章 縮小する経済、拡大する放逐
第2章 新しいグローバルな土地市場
第3章 金融とその能力―システムの論理としての危機
第4章 死んだ土地、死んだ水
結語 システムの末端で

著者等紹介

サッセン,サスキア[サッセン,サスキア] [Sassen,Saskia]
オランダ生まれ。米国のコロンビア大学教授(社会学)

伊藤茂[イトウシゲル]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

91
「放逐」という題名の本ですが、世界でのグローバル化が進んでいる現状を分析しての問題提起書です。昔は日本でもマルクス経済学者の人々がこのような書物を書いていたように覚えていますが最近はとんと目にしません。金融の分析の箇所ではサブプライムローンを取り扱っているし、産業廃棄物の箇所では様々な汚染について語られています。2017/08/15

yooou

3
☆☆☆★★ 放逐の概念は非常に重要だと思いますが捉えどころが難しい。ましてそれを止められる気がしないのがなんとも残念で危機感が増す2017/07/24

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