目次
1 暮らしを映す人間模様
2 未来を照らす歴史
3 変容する社会と文化
4 多元化する政治
5 躍動する経済
6 絡み合う日比関係
著者等紹介
大野拓司[オオノタクシ]
ジャーナリスト、中央大学非常勤講師、沖縄大学地域研究所特別研究員。アジア・アフリカ・オセアニア地域研究
鈴木伸隆[スズキノブタカ]
筑波大学人文社会系准教授。文化人類学、フィリピン地域研究
日下渉[クサカワタル]
名古屋大学大学院国際開発研究科准教授。政治学、フィリピン研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほし
13
仕事の都合でフィリピンへ行くことになったため、事前にその国のことをいくらかは知っておきたいと思い購入。予想以上に興味深い内容が盛りだくさんでした。経済成長をしつつも、海外就労の比率が高く、依然として国内の失業率は高い状態となっているフィリピン。その中で定職に就かずに暮らす若者は、それでも割と明るく生きていることが多いといいます。その理由として挙げられるのは、公的な社会保障制度が充実していないが故に、家族や地域の結びつきが強く機能しており、その結果、不安が個人の中に閉じずに開かれているためだとされています。2024/01/20
66 (Audible オーディブル毎日聴いてます)
7
フィリピン人が先生のオンライン英会話を始めて2年。レッスン中の雑談で、フィリピンはスペインの植民地だった時期がある、マゼランに発見されたんだ、と知り、そういえばちゃんとフィリピンのことを考えたことがなかったので勉強。興味深かったのは以下。経済では「国民の1割が海外で働いている」「国内で付加価値を拡大する構造にない」。農業の、米が主食なのに「完全自給はままならず」、理由は人口増加と「植民地支配下で換金作物生産に主力がおかれた」と。あとはやはり英語。小3から英語で理数系の科目を学び、大学ではほぼ全て英語。2022/11/27
なむさん
6
色黒&顔立ちから、昔はよくフィリピン人に間違われることがあり、そんなときはなんとなく「今朝も船にバナナ積んだった」とか返してましたが、そういえばフィリピンの事よく知らないぞ、と思って手にした本。フィリピン人の友達(女の子)は強く優しく可愛かったけど、それは気質らしい。人懐こくて豪胆でお人よしで我慢強い彼女の姿は、フィリピン女性に共通と思うと、日本の女性も負けてられない。知れば知るほど近代的で寛大で魅力的なフィリピンは、素敵だと思う。2018/05/02
fumi
4
複数の書き手が様々なテーマから一つの国を論じたシリーズの一つ。(日本を含む)他国による何度かの占領をはじめとしたフィリピンの歴史や社会問題、料理や消費性向などの文化や経済、最終章では日本との繋がりまで、一通りを浚える。お仕事に必要…というほどではなく個人的な興味が半分以上で読んだが、概ね楽しめた。書き手によって章の質に差があるのはこの手の本の宿命なので、こちらが気をつけて読むほかない。「フィリピンのビジネス英語力は156ヶ国中で世界一!」とほぼそのまま書かれていたのには英米は?調査方法は?と呆れた。2017/11/30
サタイン
2
フィリピンに行ってきたのでまとまった資料が欲しくて読みました。作者が大量にいるオムニバス形式で各章のつながりが非常に弱く書籍としてのメリットを捨てているなと思わなくもない。しかしフィリピンについて知りたかった事大体取れたし最近の事まで詳しく載っているのでなかなか良い本だったのではないかと思います。2023/06/15
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