目次
序論―東南アジアにおける「人間の安全保障」の視座
第1部 総論:「人間の安全保障」の多面的枠組み(「人間の安全保障」の実現に関連する東南アジアの地域特性―非境界的な曼陀羅式統治;アジアにおける安全保障観の対立と協調―守るべき「地域」「国家」「党」「人間」の交錯;平和の破壊者から促進者へ?―東ティモールに見る平和構築における軍隊の新たな姿;平和構築の新たな潮流と「人間の安全保障」―ジェンダー視座の導入に注目して;東南アジア地域における人権レジームの課題―国境を超えた市民社会の取り組みに着目して)
第2部 各論:「人間の安全保障」の地域の現状と取り組み(インドネシア・パプア問題解決へ向けた市民社会の試み―平和創造への環境整備;スリランカ紛争後の人道支援と紛争予防ガバナンス―平和構築と災害対応の融合の視点から;カンボジア都市部の立ち退き居住者に見る社会的排除―貧困創出のメカニズム;タイ北部農山村における障害者の生活と展望;東ティモールにおける下からの紛争予防の取り組みと上からの治安部門改革との交錯;東南アジア大陸部における武力抗争と国内避難民への人道支援―ミャンマー・カチン民族を事例に;南部タイ国境紛争地域の紛争解決と平和構築に関する一考察―「人間の安全保障」の視角から;ラオスが直面する「経済成長」のジレンマ)
著者等紹介
山田満[ヤマダミツル]
米国オハイオ大学大学院国際関係学研究科修士課程修了。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程政治学専攻単位取得退学。2000年に神戸大学博士(政治学)を取得。東ティモール国立大学客員研究員、埼玉大学教養学部教授、東洋英和女学院大学大学院国際協力研究科教授などを経て、2009年4月より早稲田大学社会科学総合学術院教授。同大学地域・地域間研究機構アジア・ヒューマンコミュニティー(AHC)研究所長。一般社団法人日本東ティモール協会副会長、国連UNHCR協会理事などNGO活動や国際ボランティア活動にも従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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