目次
第1章 戦争孤児と「浮浪児」(国と東京都における戦争孤児・「浮浪児」対策;実態調査と地方福祉委員会審議;「戦災孤児」・「浮浪児対策」と帝国議会)
第2章 東水園の歴史(創設された警察署直轄の都立施設;民間団体による管理・運営へ;解明すべき課題)
第3章 武蔵寮の歴史(武蔵寮の創設に関わった団体の歴史とその関係;武蔵農園の創業から武蔵寮の創設;崩壊に至る道;評価と課題)
著者等紹介
藤井常文[フジイツネフミ]
明星大学人文学部福祉実践学科教員。1949年、北海道生まれ。1973年4月、東京都民生局(現、福祉保健局)に福祉指導職として入都。児童福祉施設、児童相談所などに勤務。2010年4月より現職。社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スイ
7
八丈島のガイドブック的なものを探していた検索で見つけ、どういうこと?と手に取った本。 読んでよかった…。 戦争で保護者を失った子どもがたくさんいただろうことはわかっていても、その子たちがどうなったかを考えもして来なかった自分にぞっとした。 その戦争孤児たちの一つの行方が台場と八丈島にあった児童保護施設。 それぞれ設立の経緯などがまるで異なるので一緒くたにはできないが、子どもたちが逃げ場のない孤島で悲惨な生活を送らされたことは同じ。 泳いで逃げようとして溺死した子どもたちまで…胸が痛い。2019/08/05