内容説明
維新の元勲・大久保利通の墓とその盟友・西郷隆盛の妻いとの墓―同じ霊園での出会いから物語が始まる。青山霊園に眠る故人を二人一組にして、関連する一つのテーマをもとに物語を組み立てる。お墓を「点」としてではなく「線」で結び、捉えなおすことで、時代の諸相と人物像がより鮮明に立ち現れる!出会いと発見の悦びに誘う霊園探訪記!
目次
第1章 人ありて(先生と「ハチ公」の物語―上野英三郎とハチ公;「鉄道唱歌」誕生秘話と鉄道紀行物語―大和田建樹と宮脇俊三 ほか)
第2章 維新を跨ぐ(勝海舟を育てた男、岡っ引き「半七」を生んだ男―勝小吉と岡本綺堂;「桜田門」と「生麦」―薩摩藩有村家兄弟・有村次左衛門と海江田信義 ほか)
第3章 近代化の光と影(近代化とお雇い外国人―キヨソネとフルベッキ;「教育」立国と「哲学」の誕生―森有礼と西周 ほか)
第4章 激動の時代を刻む(民権運動の土佐人―中江兆民と植木枝盛;「財政の神様」と「松方コレクション」―松方正義と松方幸次郎 ほか)
第5章 文学と芸術の新時代(『金色夜叉』と『武蔵野』―尾崎紅葉と国木田独歩;奇縁の歌人―斎藤茂吉と吉井勇 ほか)
著者等紹介
立元幸治[タチモトコウジ]
1960年九州大学卒業後、NHKに入局。主に教養系番組の制作に携わり、チーフ・プロデューサー、部長、局長、審議委員などを務める。NHK退職後、九州産業大学、東和大学などで「メディア論」や「現代社会論」などの講義と研究に携わり、現在は主に執筆講演活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あじ
Tatsuhito Matsuzaki