目次
第1章 ベトナムへの原発輸出はどう推進されてきたのか―経済政策の目玉としての輸出戦略
第2章 原発輸出と日本政府―海外原発建設に使われる国のお金
第3章 ベトナムのエネルギー政策と原子力法―急増する電力需要への対応
第4章 大規模開発をめぐるガバナンスの諸問題―ボーキサイト開発の事例から原発建設計画を問う
第5章 誰のための原発計画か―その倫理性を問う
第6章 差別構造を考える―私たちにできること
著者等紹介
伊藤正子[イトウマサコ]
広島市出身。1988年東京大学文学部東洋史学科卒、毎日新聞記者を経て、東大大学院総合文化研究科で2003年博士(学術)取得。専門はベトナム現代史。2006年より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授
吉井美知子[ヨシイミチコ]
京都市出身。1981年京都大学文学部仏文科卒、1991年パリ第7大学ベトナム語学科修士号、商社勤務等を経て2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科国際協力学博士号。専門はベトナムNGO研究。2008年三重大学教授、2014年より沖縄大学人文学部教授。著書に『立ち上がるベトナムの市民とNGO―ストリートチルドレンのケア活動から』(2009年、明石書店、第8回日本NPO学会優秀賞、2012年国際ボランティア学会隅谷三喜男賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
14
集団的自衛権のように、原発輸出もあのアーミテージ報告の焼き直しというのには呆れる。「第三次アーミテージ報告」が重視するのは、“海外への商業用原子炉の売り込み”だと。米国は自国内では、安全性や経済効率に問題があるとして、脱原発を進めているが、核兵器に関わる技術のため、米国は日本に原発を続行させ、日本の原発輸出を促しているのだと。“原発は差別”と言うが、原発輸出もまた差別だ。原発輸出は国際的な三層構造の差別で成り立つ。脱原発を進める先進国(米国)→原発を売る先進国(日本)→原発を建設する途上国(ベトナム)だ。2015/07/14
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