内容説明
しなやかで、たくましいあのドナが帰ってきた!離婚、失恋、愛する人の死…。つぎつぎと起こる人生の辛苦のなか、深く傷つきながらも、「あるがまま」の自分を信じ、人と世界にかかわっていく。きらめくような言葉で、いきいきと綴る心の軌跡。世界的ベストセラー『自閉症だったわたしへ』、待望の続編。
目次
わたしの今
二十分
父
兄
子ヒツジたち
はじめての講演
日本からの撮影隊
心のなかに入ってきた人
暗雲
父の死〔ほか〕
著者等紹介
ウィリアムズ,ドナ[ウィリアムズ,ドナ] [Williams,Donna]
1963年、オーストラリア生まれ。幼い頃からの記憶を綴った『Nobody Nowhere』(邦題『自閉症だったわたしへ』新潮文庫)を1992年に発表。世界で初めて自閉症者の精神世界を内側から描いた同書は十数カ国語に翻訳されて世界的ベストセラーとなった。そのほか作曲、絵画、彫刻に取り組むかたわら、世界各地の自閉症関係の講演やワークショップでも活躍中。現在は夫と共にオーストラリアに在住
河野万里子[コウノマリコ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とくま
2
×P14。読みたい内容。だけど、今はだめらしい。2017/11/11
ボウフラ
1
自伝の4作目。最初のと比べるとずいぶん読みやすくなったと思う反面、最初の独特な文体が恋しくもある。自閉症のいろいろな障害が理解できるのはもちろんだが、それより単純にドナの人生が波瀾万丈で物語として面白いです。本当にドナは自分の障害と頑張って闘ってきて克服してきたし、これからも戦い続けるでしょう。ドナの率直で素直な言葉が胸に突き刺さります。万人に是非1作目から読んでいただきたい本。95点。2018/07/16
滝原夏希
0
スーパーハイファンクション(超高機能自閉症)の著者ならではの文章。 著書のベストセラーで財政的に豊かな彼女には、それを目的に近づく人間もたくさんいるのですね、ここに書かれているのは氷山の一角なんでしょう。 まずは現在、パートナーと幸せに暮らしている、とのことで良かった。 ホームページも開設しているようなので、訪問してみます2015/05/05
こがし
0
ずいぶん文章が固くなったと印象を抱いたが、前々作の幻想的な詩に変わって、たびたびはさまれるドナ自作の曲の歌詞がとても素敵。波瀾万丈な生活が変わらない豊かな情緒で描かれています。 人間関係の成長の一方で、暴露不安と名付けられた、トイレに行きたい時も行けない、やろうとしたことの反対をしてしまう自閉症の想像を絶する苦難も。 同性に関心が芽生えて女性と付き合ったり、農場で羊を買ったり、店をあっさり売ったり、相変わらず引っ越しばかりの人生だけど、思い立ったら即行動って感じがいいなあと思った。 2019/01/29
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