目次
1 政治(国土と人口―10万平方キロに5000万人;冷戦と分断―朝鮮民族に関わりなく始まった分割占領 ほか)
2 社会(教育システムと受験戦争―大学受験に競争が集中;いじめ・学校暴力―制度的対応も功を奏さず ほか)
3 経済(韓国経済の成長と現況―めざましい発展と今日的課題;財閥と経済構造―韓国経済を支配する力 ほか)
4 文化(現代韓国語の形成―表記法の確立に向けて;テレビドラマの変遷―日日ドラマから週二回放送へ ほか)
著者等紹介
石坂浩一[イシザカコウイチ]
1958年生まれ。立教大学異文化コミュニケーション学部准教授。韓国社会論、韓国映画、日韓・日朝関係専攻
福島みのり[フクシマミノリ]
延世大学大学院社会学科博士課程修了(社会学博士)。常葉大学外国語学部責任講師。早稲田大学韓国学研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sibasiba
9
現代韓国入門書として良書。だが「竹島=独島」のコラムで「第一大邦丸事件」が無視されたり「はじめに」で日本のヘイトスピーチを非難しているのに韓国の反日ついて不自然なまでに無視されていたり、執筆陣から予想されていたが良い意味でも悪い意味でも親韓的。韓国のプロ野球も興味深いが、サッカーについて記述がほぼないのが残念。幼くして欧米圏に海外養子に出される「入養児」の始まりが朝鮮戦争で孤児になった米兵と韓国女性との間の子供だったとか、欧米に早期英語教育のため父親を残して母子が数年間移住する「教育移民」とか興味深い。2015/03/20
源次/びめいだー
1
2014年10月第2版発行。少し古い本ですが、韓国についていろいろ知ることができました。2023/12/27
たろーたん
1
いじめが結構問題になっていて驚いた。当時の刑事政策研究院の調査では、二人に一人が学校暴力に被害を受けていたらしい。対策として、スクールポリス制度の拡大や加害学生を生活記録簿に記載する法案など、問題児の処罰に焦点が置かれている。著者は、教育制度に対する根本的な改革になってないとしていたが、日本人としては加害者を処罰しようとする動きは普通にすごいと思う。驚いたのが、「一陣会掃討作戦」。暴力で序列を決める暴力サークル(一陣会)があって、それを潰そうとした政策らしいが、暴力で序列を決めるサークルってどういうこと?2023/08/10
ryotarocheak
0
この一冊で韓国の政治・経済や歴史、ひいては文化に至るまでを概観する事ができる。出版から8年が経過しているため変化している点もあるが、この本に書かれている内容を頭に入れて置けば日頃のニュースもより理解できるようになる気がする。 そろそろ改訂版を出版して頂きたいものだ。2022/07/28