目次
第1章 国民教育と国民の政治意識、あるいは国民思想
第2章 剛毅闊達な精神
第3章 日本発(初)グローバルスタンダードの構築―嘉納治五郎によるイノベーションの意義
第4章 三育(徳育、体育、知育)絶妙のバランス、「嘉納塾」
第5章 日露戦争と早大野球部米国遠征
第6章 日本スポーツ界の夜明け
第7章 嘉納治五郎の英断―「体協」結成とオリンピック初参加
第8章 「体協」総務理事安部磯雄の見識
著者等紹介
丸屋武士[マルヤタケシ]
1941年満州国大連市生まれ。1964年早稲田大学第一政経学部経済学科卒。1966年早稲田大学大学院経済学研究科修了。1966~68年ニューヨークにおいて「合気道教室」主宰、かたわらニューヨーク大学経営大学院に学び中退。1977~1979年早稲田大学体育局講師(非常勤、「正課体育・合気道」担任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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嘉納治五郎は天下御免の東京高等師範学校(筑波大の前身)校長であった(13頁)。日本野球の父安部磯雄(23頁)。前者は、柔道による人間育成という教育理念を標榜。精力善用・自他共栄をスローガンとする講道館柔道(27頁)。講道館柔道は今や世界190ヵ国、地域で競技人口900万(30頁)。フェノロサは、東洋的精神を欧米に伝えるライフワークを選択(31頁)。23歳の頃、治五郎はJ・S・ミルの思想と柔道をカリキュラムとする英語学校弘文館の経営。家塾嘉納塾を運営(32頁~)。2015/09/06
Youhei Hatakeyama
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丹念に色々な資料や、時代背景をおさえた上での著述は勉強になる部分多し。ただ、自分の言いたいことが事前にあって、それにあわせて資料を利用している感じが所々する。西洋>東洋というのがベースにあって、その文脈で師範を見るから師範の実態が見えてこない気がする。2017/03/10