出版社内容情報
アメリカへ渡った日本人移民・日系アメリカ人たちの新たな土地での歩みは、二つの国家のはざまで揺れ動いた複雑さに満ちたものだった。日米双方の膨大な資料からトランスナショナルな歴史分析を行い、従来語られてこなかった歴史にも
目次
第1部 日系人社会の複合的起源(商業移民、植民者、そして労働者―初期日系アメリカ社会の不均質な起源)
第2部 コミュニティの形成と分岐(移民集団の再形成―道徳的な市民性のトランスナショナルな構築;「在米同胞」―人種排斥とアメリカの「マイノリティ」の誕生)
第3部 先駆者と後継者(「民族発展の先駆者」―歴史の創造と人種的アイデンティティ;世代をめぐる問題―将来に向けた二世の教育;移民の国際主義の報い―祖先の国の二世)
第4部 移民ナショナリズムの複雑さ(日本を助けることは自らを助けること―一世の愛国心の意味;エスニック・ナショナリズムと人種をめぐる闘争―カリフォルニア州デルタ地域におけるエスニック集団間の関係)
著者等紹介
東栄一郎[アズマエイイチロウ]
ペンシルベニア大学歴史学部准教授。同大学アジア系アメリカ人研究プログラム所長。国際基督教大学卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号(アジア系アメリカ人研究)と博士号(歴史学)を取得。全米日系人博物館学芸員および調査員を経て2001年より現職。2005年に刊行された『日系アメリカ移民 二つの帝国のはざまで―忘れられた記憶1868‐1945』英語版は、日本のアメリカ学会清水博賞を受賞。また、米国においてもアメリカ歴史家協会(OAH)をはじめ数々の学会・協会から表彰を受けた
飯野正子[イイノマサコ]
津田塾大学名誉教授。津田塾大学前学長。津田塾大学教授、マギル大学客員助教授、アカディア大学客員教授、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ブリンマー大学招聘教授などを歴任。主な編著書に『日系カナダ人の歴史』(東京大学出版会、1997年、カナダ首相出版賞受賞)など
長谷川寿美[ハセガワヒサミ]
東海大学外国語教育センター非常勤講師。フェリス女学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了。津田塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学
小澤智子[オザワトモコ]
武蔵野美術大学言語文化研究室准教授。津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了。同大学院文学研究科後期博士課程修了。文学博士
飯野朋美[イイノトモミ]
津田塾大学ライティングセンター特任助教。津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了。同大学院後期博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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