日系アメリカ移民 二つの帝国のはざまで―忘れられた記憶1868‐1945

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  • サイズ B6判/ページ数 496p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750340289
  • NDC分類 334.453
  • Cコード C0036

出版社内容情報

アメリカへ渡った日本人移民・日系アメリカ人たちの新たな土地での歩みは、二つの国家のはざまで揺れ動いた複雑さに満ちたものだった。日米双方の膨大な資料からトランスナショナルな歴史分析を行い、従来語られてこなかった歴史にも

目次

第1部 日系人社会の複合的起源(商業移民、植民者、そして労働者―初期日系アメリカ社会の不均質な起源)
第2部 コミュニティの形成と分岐(移民集団の再形成―道徳的な市民性のトランスナショナルな構築;「在米同胞」―人種排斥とアメリカの「マイノリティ」の誕生)
第3部 先駆者と後継者(「民族発展の先駆者」―歴史の創造と人種的アイデンティティ;世代をめぐる問題―将来に向けた二世の教育;移民の国際主義の報い―祖先の国の二世)
第4部 移民ナショナリズムの複雑さ(日本を助けることは自らを助けること―一世の愛国心の意味;エスニック・ナショナリズムと人種をめぐる闘争―カリフォルニア州デルタ地域におけるエスニック集団間の関係)

著者等紹介

東栄一郎[アズマエイイチロウ]
ペンシルベニア大学歴史学部准教授。同大学アジア系アメリカ人研究プログラム所長。国際基督教大学卒業後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で修士号(アジア系アメリカ人研究)と博士号(歴史学)を取得。全米日系人博物館学芸員および調査員を経て2001年より現職。2005年に刊行された『日系アメリカ移民 二つの帝国のはざまで―忘れられた記憶1868‐1945』英語版は、日本のアメリカ学会清水博賞を受賞。また、米国においてもアメリカ歴史家協会(OAH)をはじめ数々の学会・協会から表彰を受けた

飯野正子[イイノマサコ]
津田塾大学名誉教授。津田塾大学前学長。津田塾大学教授、マギル大学客員助教授、アカディア大学客員教授、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、ブリンマー大学招聘教授などを歴任。主な編著書に『日系カナダ人の歴史』(東京大学出版会、1997年、カナダ首相出版賞受賞)など

長谷川寿美[ハセガワヒサミ]
東海大学外国語教育センター非常勤講師。フェリス女学院大学大学院文学研究科博士前期課程修了。津田塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得満期退学

小澤智子[オザワトモコ]
武蔵野美術大学言語文化研究室准教授。津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了。同大学院文学研究科後期博士課程修了。文学博士

飯野朋美[イイノトモミ]
津田塾大学ライティングセンター特任助教。津田塾大学大学院文学研究科修士課程修了。同大学院後期博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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電球

1
19世紀半ばから戦間期までの日系米国移民の歴史を綴っている。白人に差別を受ける日本人の苦難を連想する人も多いと思われるが、本書では日系人コミュニティを中心に論じている。米国に渡った日本人間での階級・職業間差別や日系一世・二世の世代間差別、日本人種を優秀民族とし他民族を劣等民族と公然と表明するなどのコミュニティの問題を知ることができる。特に日系人コミュニティでは村八分も当然に行われた挙句、本国人は移民を蔑ろにするなど戦前日本の闇を感じるが、今は無いと自信を持って言えないのが辛いところである。2014/11/14

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