出版社内容情報
アイヌの人々はいつ頃出現し、日本の支配権力や東アジアの諸国家、そしてオホーツクの文化圏など、様々な関係の中でどのように現代まで歩んできたのか。先住民族の視点から、日本史の一部ではない、一つの独立した民族の歴史としてわ
目次
第1編 アイヌ史を考える前に(歴史を学ぶとは;アイヌの歴史はどこから始まるか)
第2編 アイヌの歴史(旧石器時代;新石器時代;原アイヌ文化期;アイヌ文化前期;アイヌ文化後期;近代アイヌ文化期;現代アイヌ文化期)
著者等紹介
平山裕人[ヒラヤマヒロト]
1958年北海道小樽市生まれ。1981年北海道教育大学卒業。現在、北海道小樽市立高島小学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
9
近現代史は野蛮だから嫌いなんだが、アイヌについては日本人なら知っておくべきかと思って読んでみた。通史として、縄文時代から現代までカバーされてて、これ一冊でとりあえずアイヌが辿ってきた歴史をおおむね理解できる。思想的な偏りが鼻につくところもなくはないが、差別されてきた側からすればそういう書き方になるのも当然なのだろう。2016/08/18
マウンテンゴリラ
1
日本人が単一民族であるということに異論があることは承知していたが、それを真剣にとらえることは正直なところあまり無かった。日本にも、穢多・非人といった身分制による差別、ハンセン氏病や水俣病などの病気・公害・貧困による差別、在日外国人の差別等があり、社会的暗部として確定的に取り上げられるのに対し、歴史的にも古く、規模的にも明らかに大きな、アイヌ民族に対する差別が、確定的に暗部として捉えられて来なかったのは何故か。それはまさに、今あげた歴史的根深さ、範囲、規模の大きさゆえでもあったと思われた。→(2) 2022/08/05
ゆずこまめ
1
偏っているという方が多いけど、私はそうは感じなかった。原爆の被害を伝える本でアメリカの立場に理解を示しているものは読んだことがないが、それも偏っていると非難するべきなのか。ただ日本への怒りはとても感じた。著者がアイヌなのかどうかは知らないが、徹底的にアイヌの立場に寄り添う姿勢を偏っているというならそれでもいいと思うし読む価値はあるとも思う。2022/05/11
よっぴー
1
アイヌがどういうものなのか知る事が出来た。偏っている所も少しあるが、それぐらいでないとこの問題は解決しないかもしれない。日本人の先住民族との問題、日本てかなり不都合な事を隠している国なのね2014/10/22
bassman_tubacca
0
う~ん・・・想像していた内容と若干違ったし、ちょっと偏った書き方をされているので、そのあたりはどうなんかなぁ~といったところ・・・。 2015/12/01