内容説明
二〇一三年末、九五歳の生涯を閉じたネルソン・マンデラ。彼にはかつて、闘う「革命家」としての顔があった。幼少期から反アパルトヘイト闘争期、六二年の逮捕、九〇年の解放に至る道程で浮かぶマンデラのもう一つの顔を、同志が克明に描き出した稀有な記録。
目次
1 ルーツ(マンデラ少年を求めて;過去)
2 闘争(ジョハネスバーグ;政治の広がり ほか)
3 ウィニー(ビザナ;ジョハネスバーグ ほか)
4 終身刑(シャープビル;暴力に閉じこめられた部族衆 ほか)
5 獄中からの手紙(手紙;写真 ほか)
著者等紹介
ミーア,ファティマ[ミーア,ファティマ]
1928‐2010。インド出身の移民の血をひき、ダーバンで生まれる。教育を重視する拡大家族の中で育ち、高校在籍中からアパルトヘイト反対闘争に関わる。46年、52年の抵抗運動にはネルソン・マンデラや夫のイシュマイル・ミーアらとともに参加。全人種参加の南アフリカ女性連盟の創設メンバーとして、女性の問題にも取り組む。度々治安法にふれ、活動禁止処分にあう。ウィニー・マンデラらとともに投獄された。56年から88年まで、初の黒人社会学者としてナタール大学で教鞭をとる
楠瀬佳子[クスノセケイコ]
1945年生まれ。アフリカ文学。アフリカ文学研究会会員。京都精華大学教授
神野明[ジンノアキラ]
1950年生まれ。アフリカ政治史。四国学院大学教授。元日本反アパルトヘイト委員会会員、マンデラ歓迎日本人会副事務局長
砂野幸稔[スナノユキトシ]
1954年生まれ。アフリカ文学。熊本県立大学教授。元反アパルトヘイト委員会熊本代表
前田礼[マエダレイ]
1962年生まれ。フランス語圏カリブ海文学。アートフロントギャラリー勤務。元「アパルトヘイト否!国際美術展」実行委員会事務局員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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