目次
第1章 政治家ディーキンの誕生
第2章 オーストラリア連邦の成立とディーキン
第3章 新保護主義を現実の政策に
第4章 大連合、「任務を解かれた解放の恵み」
第5章 引退と死
第6章 一九七〇年代以降のオーストラリア
著者等紹介
近藤正臣[コンドウマサオミ]
1942年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科、同大学行政大学院を修了。大東文化大学勤務を経て、大東文化大学名誉教授。この間、アメリカ合衆国国務省付通訳者、中央公論社書籍編集部勤務、また、通訳理論研究会発起人、日本通訳翻訳学会初代会長(1999~2003)、文部省教科書審査委員(英語)、ILO総会・PTTI会長(日本人)の専属通訳者、日米議員委員会などおよそ45年間、多くの国際会議、セミナーなどで会議通訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ジュンジュン
13
最近読んだ「物語オーストラリアの歴史新版」にも出てきたと思うけど、全然記憶にないディーキンさん。多分日本では知名度0の人。若い国(1901年誕生)で白豪主義とくれば、剛腕系(セシルローズみたいな)かと思ったが全然。とてもスマートに豪州の針路を定める。健全な国内産業を育成する為、関税障壁で保護。ここまでは普通。ユニークなのはその保護貿易に福祉政策をリンクさせた点。即ち、保護を受ける代わりに「公平かつ理にかなった・ほどほどの賃金」を従業員に支払えとした。やがて自由化した時、それは強靭な経済力の礎となった。2024/03/17