内容説明
この驚くべき啓発的な著作において、著者は、エイブラハム・リンカーンに生涯取り憑いていた深刻なメランコリーを摘出し、成人した彼の人格にそれが及ぼした影響を切開してみせる。青年時代、苦しみにまみれたリンカーンは、精神の健康を求める険しい道程を鍛え上げた。苦難に対処した彼の戦略、うつ病から生まれてくる洞察こそが、ついには第16代大統領が力を見いだす助けとなった。その力とは、彼とアメリカがこの国最大の動乱を克服する上で切実に必要としたものだった。7年にわたる調査研究を踏まえて、シェンクはリンカーンと彼の遺産に対する、ニュアンスにあふれる、啓示的な展望を提供する。
目次
第1部(世間はあいつはクレイジーだと言った;ものすさまじき天与の才能;今生きている人間の中で、私ほど惨めな人間はいない)
第2部(セルフ=メイド・マン;欠陥?いや不運だ;理性の統治 ほか)
第3部(その正確な形と色;われらが潜り抜ける炎の裁き;われらにも智慧は浮かぶ)
著者等紹介
シェンク,ジョシュア・ウルフ[シェンク,ジョシュアウルフ] [Shenk,Joshua Wolf]
著名な評論家、ワシントン・カレッジのオニール文学館館長。2006年のヒストリー・チャンネルの記録映画『リンカーン』の主任コンサルタントで、「エイブラハム・リンカーン生誕200年委員会」の諮問委員の1人。これまで浴してきた栄誉は、カーター・センターの精神衛生ジャーナリズム分野でロザリン・カーター・フェローシップ、ニューヨーク芸術財団のノンフィクション分野のフェローシップなどがある。シェンクが講演する分野は、精神衛生問題、歴史、現代政治・文化である
越智道雄[オチミチオ]
1936年愛媛県生まれ。明治大学名誉教授。日本翻訳家協会評議員、日本ポップカルチャー学会顧問、日本ペンクラブ会員(元理事、元国際委員長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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