目次
1 多様性の国スペイン
2 政治・外交
3 経済・産業・観光
4 社会
5 文化・芸術
6 スペインと日本
著者等紹介
坂東省次[バンドウショウジ]
京都外国語大学外国語学部スペイン語学科教授・学科長、京都セルバンテス懇話会代表。専攻:スペイン語学、日西交流史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たろーたん
3
スペインの大きな問題は「慢性失業病」だ。INE(国立統計局)によると、2012年で失業率は労働人口の24.63%であり、欧州平均10.4%の倍を超える。もはや4人に1人が無職と言うことである。さらに若者の失業率に焦点を当てるとさらに深刻で、欧州平均が22.6%に対して、スペインは53.28%に上る。25~29歳だけを見ても31.6%であり、さらに一年以上失業している長期失業者は全体の43.7%になる。2007年のバブル期に失業率は8%まで下がったが、結局以前と同じく高くなってしまった。(続)2023/11/10
活字の旅遊人
3
いろいろ学べるシリーズ。スペインにはなかなか行けない。
1
スペイン旅行前の予習に。これももう約10年前の内容だが。エリア・スタディーズは、無印と現代版の差がよくわからない。楠氏の章だけ私見が多分に含まれていそうでやや浮いている。さて、この頃のスペインは不動産不況が深刻だったが、そこから持ち直し、今では1人あたり購買力平価GDPでは日本を超す。欧州では唯一?イスラム勢力の支配を受け、アフリカに近く、南米に広大な母国語圏があり、そして70年代までフランコの独裁政権だったなど、なかなか特異な国だと思った。肝心の旅行は、人は優しく食事は美味しく、観光にはいい国だった。2024/10/17
南野
1
デモ対策、青い水の放水車、最高級のハルマハム、ザラ、村上春樹2022/04/16
穀雨
1
スペインのあらゆる分野を取り上げている感じがしたが、個人的には初めのほうに載っているフランコ独裁体制崩壊後の政治史に特に興味があった。スペインなど、南欧の習慣として知られている「シエスタ」は、実際にはほとんどの人がしたことがないという調査結果が紹介されていた。これも外国人が往々にして抱く、歪んだ国民イメージのひとつだったのか。2013/08/13