内容説明
過ちを繰り返さないために、私たちは語り継ぐ。原発事故で避難した人たちの肉声を残しておきたい。そう考えた朝日新聞の記者たちは仮設住宅にノートを配った。戻ってきたノートには絞り出すように切実な思いが綴られていた。
目次
第1部 なにも終わってはいない、なにも始まってもいない―浪江町原発避難民3人の2年間(今野秀則さんのノート(元県庁職員、65歳)
菅野みずえさんのノート(主婦、59歳)
門馬昌子さんのノート(主婦、69歳))
第2部 原発避難民48人がつづる震災の記録(あの日から変わってしまった人生;原発・放射能について思うこと;気持ちを奮い立たせて)
著者等紹介
大和田武士[オオワダタケシ]
1972年、福島県生まれ。法政大学大学院修了。読売新聞西部本社から、2004年に朝日新聞社入社。特別報道部などを経て現在、経済部記者
北澤拓也[キタザワタクヤ]
1979年、長野県東部町(現東御市)生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。2003年信濃毎日新聞社、2007年朝日新聞社入社。青森総局、三沢支局、東京本社特別報道部を経て、同本社社会部記者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
4
新刊棚より。野田元総理の収束宣言の嘘が実感できる本。今野秀則さんは、地に着かない技術はしっぺ返し(38頁)。同感。自民党が3年でまた政権復帰するようでは、3.11後3年経てば似たように、喉元過ぎれば熱さ忘れるになりそう・・・。根本的に日本人の癖が治らないといけないと思える。100ページには犬が被曝して亡くなったとある。1年以内であり、直ちに健康に被害はあったのではないか? 人間は? と不安になる。菅野みずえさんによると、基準値より575倍のなめこのセシウム含有量(110頁)。田主守さんは透析先探しに奔走。2013/05/02