目次
序章 古代・中世の芸能と買売春
第1章 古代―買売春未成立の時代
第2章 平安中期―遊女・傀儡女・歌女の登場
第3章 平安後期・鎌倉初期―芸能の隆盛と買売春
第4章 鎌倉時代―傾城の登場と芸能・買売春
第5章 中世後期―買売春宿と卑賎視観
終章 公娼制の成立と中世の買売春
著者等紹介
服藤早苗[フクトウサナエ]
埼玉学園大学人間学部教授。日本史、平安時代史、ジェンダー史。主な著書に『家成立史の研究』(校倉書房、1991年)、『平安朝の母と子』(中公新書、1991年)、両書で第六回東京女子大学女性史青山なを賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わす
1
売買春の萌芽は9世紀後半から。10世紀の伊勢物語では男女とも色好みが否定されていないが、以後女性の色好みは否定され始め、13世紀には男性の色好みも蔑視の対象に。また13世紀を通して徐々に遊女への卑賤視観や罪業観が浸透した。その背景には、男性を主とする家の貴族豪族層から百姓層への浸透や、家を安定的に維持するために妻や娘は父や夫に従うべし、妻や娘は夫や父が管理し所有するものだ、との規範が浸透しつつあった。加えて、13世紀まで遊女の長者は女性だったのが、14世紀中頃以降は男性が亭主となることが多くなる。2024/07/27
Tom
1
図書館。古代のみ。2024/02/27
もち
1
女性として、胸糞に思えることも多かった。負の歴史もちゃんと押さえておきたい。2019/06/26
陽香
1
201210252017/05/29
メーテル/草津仁秋斗
1
研究資料。古代の遊行女婦から中世の傾城への移り変わりとともに、その時代の女性や性に対する認識を詳しく記した本。2015/03/03
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