目次
1 ことばを読む(カンボジア?カンプチア?クメール?―カンボジア語が話されている地域;奥が深い文法―ことばのしくみ ほか)
2 暮らしを知る(季節のリズム―自然環境;復活した信仰―内戦後の仏教の復興 ほか)
3 歴史をたどる(カンボジアのはじまり―先史期からアンコール王朝の展開;祇園精舎への巡礼―アンコールのたどった歴史 ほか)
4 社会を考える(紛争の終わりに向かって―体制転換と政党の創出;政治の安定を目指して―総選挙と憲法改正 ほか)
5 芸術を楽しむ(世界遺産と共存する重荷―遺跡保護と地域住民;歴史に翻弄された美術品―世界に散ったアンコールの至宝 ほか)
6 明日へつなぐ(グローバル化への道―急速に発展する経済;貧困の削減へ―貧困の特徴 ほか)
著者等紹介
上田広美[ウエダヒロミ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
岡田知子[オカダトモコ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akihiro Nishio
2
このシリーズはかなりのボリュームでなかなか終われなかったが、ようやく読了。印象としては、カンボジアの文学や芸術にページを割きすぎのような・・。もっと、人々の生活スタイルや習慣、もの考え方に多くのページを割いてくれたほうが読者の興味にマッチしているし、読みやすいと思う。2013/10/22
土偶
1
初めてその国を学ぶならのこのシリーズ。独立後の文学に日本軍の徴用労働者を主人公にした小説があるとは。 他にも旅する前に読むべきだったと反省する項目だらけ。2023/03/20
ゆーや
1
2014年110冊目。 大きく「ことば」「くらし」「歴史」「社会」「芸術」「未来」の6つのカテゴリーで62章にわたってカンボジアの特色をまとめた本。 1章が短く簡潔にまとまっていて非常によみやすい。 カンボジアのことを、まずは薄くとも広く知りたい人にとっての1冊目として非常にオススメ。2014/11/13
O. M.
0
カンボジアの言葉、暮らし、歴史、社会、芸術について、広範な基礎情報がこれ一冊で分かります。入門書として手頃。巻末の参考文献も参考になります。2012年発行で、統計情報などは若干古いですかね。2017/11/18
たかD
0
カンボジアへ行く機会につまみぐいで読んだ.カンボジア研究をしている教官による現代カンボジアの網羅的説明.言語・文化・風俗・歴史といった幅広い事柄について,章ごとに簡潔に情報がまとめられ,列挙されている感じだった.情報量がかなりあるので,読者の興味にそって適当に読み飛ばせば良いと思う.現状のカンボジアを知りたかった評者としては,近現代の記述をもっと多くして欲しかった.この本を読んでも,戦後の政治の混乱の詳細とポル・ポトの台頭・思想などは詳しくはわからなかった.カンボジアの文化的側面に興味のある人に勧める.2017/09/12