チェルノブイリ ある科学哲学者の怒り―現代の「悪」とカタストロフィー

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チェルノブイリ ある科学哲学者の怒り―現代の「悪」とカタストロフィー

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750335520
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

目次

日本語版序文 危機とカタストロフィー
私は恥ずかしい!
キエフからチェルノブイリへ―闇の奥
パリに帰って―合理主義の悲惨
補論 覚醒せる破局論のために

著者等紹介

デュピュイ,ジャン=ピエール[デュピュイ,ジャンピエール][Dupuy,Jean‐Pierre]
1941年生まれ。科学哲学者。理工科学校社会・政治哲学名誉教授、スタンフォード大学教授、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)倫理委員会委員長。2011年ロジェ・カイヨワ賞受賞

永倉千夏子[ナガクラチカコ]
1961年函館生まれ。明治大学文学部仏文科卒。文学博士。明治大学講師。専門は、マラルメを中心とする近代フランス文学および同時代のサロン文化史、フランス音楽(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

6
科学とは,真実を明らかにすることが何よりも大切である.しかし,残念ながらその理念は常に全員に共有されるわけではない.様々な事情,政治的な圧力によって事実とは異なる「真実」が流布されるということはある.2012/05/22

Mealla0v0

2
デュピュイの、「手記」という体裁を取った破局論。「怒り」を記すには、どうしても「手記」でなくてはならなかったのだ。さて、本書で標的とされるのは、「悪意なき悪」だ。それは人為による悪――たとえば殺人――とは異なり、巨大事故や災害、原発事故といったシステムがその設計上引き起こす悲惨のことだ。それを、デュピュイは「システム的悪」と名付けた。また、「私は恥ずかしい!」の章でアンダースを引いて記述された「恥ずかしさ」は、アガンベンのアウシュヴィッツ論と突きつけてみれば、その根底にある「生き残りの生」が浮かび上がる。2017/09/26

瀧本往人

2
日記風の体裁をとり、実際にチェルノブイリに赴いたところからはじまり、パリにおける科学者や評論家とのやりとりを「怒り」をこめて書き記す科学哲学者デュピュイ。内容的にはフクシマをテーマとした「ツナミの小形而上学」の方が断然上だが、本書には生々しさと迫力があった。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11489550604.html2013/03/15

D21 レム

1
原題は「チェルノブイリより帰るー怒れる男の手記」。現代の悪と「カタストロフィー」。意識して感情を入れて書いているのが特徴。フランスのジャン=ピエール・デュピュイ著。ちょっとわかりにくいところがあるが、美しい翻訳文にうっとりする。チェルノブイリで経験し感じたこと、帰国してさまざまな人と話して生じる葛藤、などなど。デュピュイさんのファンになる。チェスタートンの「折れた剣」の話、「知恵者なら木の葉をどこに隠す?」「森の中に」「森がなかったら?」「森を作るんだよ」。死体は死体の森の中に隠す。おお!2012/06/19

K

0
科学哲学者がチェルノブイリの災禍と向き合い、科学界の思考回路の限界に向き合っている本。「(科学者は)己のきわめて狭い専門領域については莫大なことを知っているが、その領域での同業者は10人ほどしかおらず、それは彼のライバルでもあるのだ」という一節を読んで、原子力ムラ、という言葉が思い浮かんでしまいました。核の支配者たちが恐れるのは自分の機械ではなくて、人間の恐怖(人間が「自分の機械」に対して抱く恐怖、という意味だと思う)だ、という一節にもはっとさせられました。2016/01/20

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