目次
第1部 「家族」という規範とジェンダー(性モラルと家族像―イタリア近代の場合;情愛的な父親はどこにいる?―近代社会における情愛の重視と家族国家観の形成;「母の日」が政治に現れるとき、消えるとき―昭和二三年の「祝祭日の改正」の議論から;シティズンシップの最前線―人種、シティズンシップ、そして同姓婚)
第2部 教育空間とジェンダー(江戸における庶民のリテラシーとジェンダー―御殿奉公と庶民の教育熱;一九世紀後半のイギリスのパブリック・スクールにおける「男らしさ」;津田梅子と「婦人参政権」―回顧録・伝記に省かれた事項とジェンダー規範/秩序;一九三〇年代植民地朝鮮の教育とジェンダー規範の変容―「良妻賢母」から「皇国女性」へ;インドシアにおけるイスラーム女子教育とジェンダー)
第3部 コミュニティとジェンダー(ジェーン・アダムズはいかにしてセツルメント事業を発見・選択したのか?―女性の公的役割論の具体化過程とこれを支える思想構造に焦点をあてて;中国YWCAの家族・女性規範;「麻薬戦争」と女性・家族―合衆国における排除型社会の深化;育児をめぐるジェンダー秩序―フランス、スウェーデン、日本の比較社会学的変動論)
著者等紹介
石川照子[イシカワテルコ]
大妻女子大学比較文化学部教授。中国近現代女性史・社会史
高橋裕子[タカハシユウコ]
津田塾大学学芸学部教授。アメリカ社会史(家族・女性・教育)、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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