内容説明
OECD開発センターから新刊書として発刊される年報の第1巻。中国、インドに代表される開発途上大国の経済的台頭が貧困国に及ぼす影響に特に焦点を当て、過去20年間の世界経済における原動力の変遷を検証している。世界経済の資産と諸フローにおける新たなパターンを詳述し、「南南」関係の強まり、すなわち貿易、援助、海外直接投資を通じた開発途上国間の相互作用の拡大を浮き彫りにした。こうした変化が開発及び開発政策にどのような意味を持っているか。国家及び国際、両レベルでの政策対応の可能性を検討している。
目次
序章 今なぜ「富のシフト」なのか
第1章 富のシフトと新成長地理
第2章 アジアの巨人:そのマクロ経済的影響
第3章 重要性を増す南南関係
第4章 富のシフトと貧困削減
第5章 四速世界における技術格差の拡大
第6章 変革の風に乗って
第7章 富のシフトへの集団的対応
著者等紹介
門田清[カドタキヨシ]
1965年、宮崎県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得・満期退学。現在、東京国際大学国際関係学部准教授。専門は国際ビジネス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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