目次
序 パリ神話と都市景観(パリ神話と都市計画の相関関係;歴史的街区の都市景観)
1 歴史主義と衛生主義の相克(マレ地区の成立と近代都市の要請;マレ地区における神話の形成;解体の回避と異物の排除)
2 「保全地区」マレの成立(不衛生区画から歴史的街区へ;継承と断絶;歴史的な景観の創出)
3 神話に基づいた景観の形成(批判の高まりと政策の後退;効力を発揮する神話;新しいアクターの流入と懐柔)
著者等紹介
荒又美陽[アラマタミヨウ]
恵泉女学園大学人間社会学部国際社会学科准教授。1973年生まれ。1996年一橋大学社会学部卒業。住宅金融公庫勤務を経て、2002年一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。2004年フランス社会科学高等研究院(EHESS)DEA取得。2005年一橋大学大学院社会学研究科博士課程中途退学。2009年一橋大学博士(社会学)取得。専門は人文地理学。近現代フランスの都市計画事業と社会の関連について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルナティック
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パリ神話とは何か?という問いに答えていると思う。そしてパリ・マレ地区を都市計画&衛生面等々・・・珍しい視点から読ませてくれる。更に歴史にも触れることで、華やかなパリの隠された一面をも垣間見せてくれる。この本に興味を持ったのは、マレ地区に居住していたユダヤ人が、WW2戦時下に移送された事について書かれたいたので。それ以外も興味深い内容だと思う。私は気に入っているが・・・専門家の研究書なので・・・笑。パリの歴史のもう一つの面を知りたい方にはお勧めかと。とても綺麗な綺麗な本だと思う。内容も口絵も、気に入っている2014/03/20
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- 和書
- ひょうひょう 第62号