目次
都市における「価値としての工業化時代」の形成と行詰り―本書の問題意識と課題
第1部 工業化草創期の都市大阪(明治十年の鋼折・鍛冶・湯屋三業取締規則と工場公害の取締;明治十年~二十年代初頭の難波村;千日前興行場等禁止令と長町取払い計画)
第2部 本格化する都市工業化とその行詰り(「煙の都」の写真について;工業地域としての福島・此花区地域の形成;阪神工業地帯の形成と西淀川区地域の変貌;戦時統制と工業地改造計画)
第3部 都市工業化をめぐる意識の変遷と工都に生きた人びと(近代都市大阪の工業化論と公害批判の変遷;志賀志那人の思想的発展と愛隣信用組合;都市公害問題の原点―藤原九十郎の警鐘と環境問題;戦時体制下における住友財閥―財閥資本存立の歴史的条件に関する一考察)
著者等紹介
小田康徳[オダヤスノリ]
現職、大阪電気通信大学工学部人間科学研究センター教授、財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)付属西淀川・公害と環境資料館(エコミューズ)館長、特定非営利活動法人旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会理事長、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。