目次
序 経験された社会主義の比較
1 近代と伝統(「社会主義」は経験されたか?―ビルマ農村における調査事例から;近代のプロジェクトとしての村落調停―社会主義建設期ベトナムの和解組制度にみる共同体の物語;ベトナム南部少数民居住区における「文化的な村建設」運動と儀礼的実践の現在)
2 マテリアルと表象(「フジュム」への視線―1920年代ソ連中央アジアにおける女性解放運動と現代;スターリン期ソ連文化におけるジェンダー表象―映画、美術における女性イメージ;偽史の想像力―イリヤ・カバコフ「架空の芸術家」の伝記)
3 認識と信仰(ベトナム社会主義における「人間」の位置;宗教と「ホーチ・ミン崇拝」―カオダイ教組織の「記念儀礼」という社会主義的経験;ボンチ=ブルエヴィチとレーニン廟の思想)
4 経験と記憶(モンゴルにおけるポスト・スターリン時代の憂鬱―「知識人の迷い」と名づけられた抵抗;ポスト社会主義期ルーマニアにおける語りと現在―調査地で「聞き取る」ということ;思い出すために忘れる―チュヴァシ農村における集団化の記憶)
著者等紹介
小長谷有紀[コナガヤユキ]
国立民族学博物館教授。京都大学文学部卒業、京都大学大学院博士課程単位取得退学
後藤正憲[ゴトウマサノリ]
北海道大学スラブ研究センター助教。大阪大学人間科学部卒業、大阪大学大学院博士号取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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