目次
第1部 流転―イク女語り(出会い;捨て子;子守りうた;売られた子;流されて;花魁 ほか)
第2部 山谷の女たち(故郷哀歌―島崎ふじ;死出銀河―吹山ヨシ;行闇―花村直;暁闇―浦辺はる)
著者等紹介
宮下忠子[ミヤシタタダコ]
1937年生まれ。大学卒業後、高校教諭を経て都立社会事業学校で学ぶ。卒業後、1975年から東京都城北福祉センターの医療相談員となる。その間、アルコール依存症回復者と「アルコール問題を考える会」「コミュニティワーカー制度を考える会」を組織する。1995年に退職。現在、路上生活者たちへの巡回相談などボランティア活動、執筆活動を精力的に続けている。1996年2月20日、「心の賞」受賞。元東京都精神保健センターアルコール問題家族教育プログラム講師、元日本ジャーナリスト専門学校講師、元ハンセン病・国家賠償請求訴訟を支援する会会員、等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
30
山谷=その日暮らし、というイメージは墨田・台東在住者の共通のものな気がする。先日読んだ本よりも、こちらを読むことで売春禁止法施行直後の混乱や現実を多少なりとも理解できた気がする。売られた、今ではもうこの生き方しか知らない。その行為でしか異性と関係を持てない。ぞっとするような路上の命。諦めない人たちの努力にただただ驚く。そして、思う。どんな人でも皆社会の一員であるということを。性暴力がいかに心を殺すかということを。2019/04/01
ammy
2
すごく心苦しくなる本。老体に鞭打って身体を売る女性の生い立ちは壮絶そのもの。彼女が語る生い立ちは、なんと戦前の遊郭にまで遡る。そんなに!と思ったが30代の私が子供の頃は戦後4、50年だったのだから当たり前か。普段ドヤ街、売春婦と聞くと世捨て人と避けて通りたくなるが、教育もろくに受けていない彼女達の人生に他の選択肢はなかった様に感じた。彼女達は人生で幸せだった時があるのだろうか。
nero
1
読むのは少し答えるけどとても、素晴らしい。2012/03/03
Ayumi Katayama
0
私が全く知らなかった日本がそこにあった。2016/09/20
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